mixiユーザー(id:4795751)

2019年01月07日19:20

113 view

「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」@ヒューマントラストシネマ渋谷

2018年締めの作品はこちら。帰省前に午後一の回へ。何度か予告を観ていて、これは泣きそうだなぁ、とハンカチとポケットティッシュを忘れずに用意して、いざっexclamation

北海道の医学生・田中(三浦春馬)がボランティアとして出会った体が不自由な鹿野(大泉洋)は、病院を飛び出し、自ら集めた大勢のボランティアや両親に支えられて、風変わりな自立生活を送っていた。夜中に突然「バナナが食べたい!」と言い出すなど、いつも王様のようなワガママぶりだが、どこか憎めない愛される存在だった。ある日、新人ボランティアの美咲(高畑充希)に惚れた鹿野は、彼女へのラブレターの代筆を田中に依頼する。しかし、実は田中と美咲は付き合っていた。奇妙な三角関係は、鹿野の主治医やベテランボランティアたちを巻き込んで大騒動に。だが、鹿野の病状は徐々に悪化し、ますます体の自由が利かなくなっていく。そんな鹿野には、生きているうちに叶えたい夢があった…。

主人公が難病のお話って大抵は結末がわかっていて、そこまでの過程を描くわけだから、観ていて切なくなるのは避けられないこと。でも、この映画は重度の筋ジストロフィーを患いながらも、両親と別居して、ボランティアを集め、自立生活を続けた鹿野さんのパワフルで精いっぱい生き抜いた姿を描いていて、悲しいけれど爽やかで後味のよい作品だったわーい(嬉しい顔)

鹿野さんのわがままっぷりに最初はちょっとイラつくんだけど、だんだんと彼の人柄がわかっていき、そのキャラクターに惹かれていった。実話を基にしているとのこと、鹿野さんの強さ、ボランティアの方たちの温かさに見習うべきところを多々感じた。

大泉さんが抜群exclamation ×2これは、主演男優賞候補でしょうダッシュ(走り出す様)表情だけでみせる細やかな演技。鹿野さんという人物を傷害の部分にだけクローズアップせずに、多面的に演じていて素晴らしかった。また、鹿野さんと出会ったことによって変わっていく田中や美咲を演じた三浦くん、高畑さんも好演ぴかぴか(新しい)

出演はメイン3人の他に、萩原聖人、渡辺真起子、宇野祥平、 韓英恵 、竜雷太、綾戸智恵、佐藤浩市、原田美枝子といった面々。個性豊かな実力派ががっちりと脇を固めている。ボランティアの中心となる萩原、渡辺、宇野の3人がいい味を出している指でOK

泣かせようとするあざとい演出を感じさせないのも好感が持てた。あくまで鹿野さんと彼を支えるボランティアたち、両親や友人、医者や看護師の関係を誇張せずに生々しく描いていたのがよかったと思う。老若男女にお薦めしやすい良作ハート
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する