宮藤さんがロミジュリを演出ってどうなるんだろう
と興味津々で。先行で2列目の真ん中というめっちゃ近い席。友達を誘って、日曜のお昼の回へ
私ごとですが2年ほど演劇を怠けておりました。そしてこの後、またしばらく演劇を怠ける予定です。なんだか後ろめたいなあ。そう感じていたら、「三宅さん主演でロミオとジュリエットをやりませんか?」というイカれた企画が舞い込んだ。しかもジュリエット役の森川さんは初舞台。これは演劇人として初心に帰れということか…。というわけで、現段階で決めていることは「なるべくまんまやる!」 宮藤官九郎
<宮藤官九郎から観客へのメッセージ@ステージナタリー>
「ロミオとジュリエット」を初めて観るには、この作品がよいのではないかと思います。僕は、恋愛ドラマがどうも好きになれないんですが、それは恋愛の渦中のある二人ってすごく客観性がなくて、バカみたいな状態なのに、恋愛ドラマでは、バカに見えないように作るものばかりで。僕は恋をしてバカみたいな二人が好きなんです。そういう人間が創ったこの作品は、二人の恋人がちゃんとバカに見えて、なおかつ、可哀そうだなと思える「ロミオとジュリエット」に仕上がっているのではないかと思います。
原作:W・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:宮藤官九郎
出演:三宅弘城 森川葵 勝地涼 皆川猿時 小柳友 阿部力 今野浩喜 よーかいくん
篠原悠伸 安藤玉恵 池津祥子 大堀こういち 田口トモロヲ
言わずと知れためちゃくちゃ有名なシェイクスピアのこの悲劇。それがちゃんとクドカンテイストになっていて、美しさとくどさのあるセリフの数々が観ている側に入ってきやすくなっているのには感心した
絵本の中を再現したようなパステル調の舞台装置もポップで可愛かった
敵対する両家の衣装を青系と赤系に分けて、視覚的にも観る側にわかりやすいよう工夫されていたみたい。
やっぱり好きだわぁ
、三宅さん。どんな風に演じてくれるんだろう
とワクワクしていたが、人間味溢れるロミオを嬉々として演じていて、すごく素敵だった。どんどんピュアさとチャーミングさで観客を魅了していくのがさすがだな、と。これからもいろんな役を観ていきたい俳優さん。
対するヒロイン役の森川さん。初舞台らしいが可もなく不可もなくといったところ。ロミオじゃなきゃダメ!という気持ちは伝わってきたが、拙さは目立ってしまっていたかなぁ。満島ひかりちゃんだったら、とどうしても思ってしまい、余計厳しいジャッジになっているかもしれない。それは、森川さんには全く非はないので、ごめん
だけど。でも、舞台経験豊富な演者に支えられ、恵まれた環境できっと得るものがたくさんあったはず。
勝地くん、皆川さんが笑いパートを引っ張り、笑わせどころも満載
近すぎて迫力に圧倒されてしまった。勝地くんがキメキメの顔で下ネタぶっこむから、なんかドキマギしちゃったよ
大好きな安藤さんは相変わらず素晴らしく、とぼけた味わいのトモロヲさんも最高
今野さんもよかったなぁ。女装姿が案外似合ってた。(笑)達者な役者陣の生の演技をたっぷり堪能できた贅沢な時間だった。
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