サントリーホールARKクラシックスと題されたイベントの一環。
と言いつつ、その趣旨はよくわからない。
われわれにとってはあのトリオが久々に首都圏で行うコンサート、なのである。
川久保賜紀:ヴァイオリン
遠藤真理:チェロ
三浦友理枝:ピアノ
01.ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品(トリオ版:レフ・アトフミャン編曲)
02.ラフマニノフ:ヴォカリーズ(トリオ版:ユーリ・コニュス編曲)
03.ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 Op.67
<アンコール>
04.ブラームス:ハンガリー舞曲 第6番
8月に三鷹で聴いた前哨戦の本番と言うべきか。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1968064658&owner_id=3696995
三人とも黒いドレスで登場。
トリオでのデビューからほぼ十年。あの頃から考えるとすっかりオトナの女性だ。
演奏も円熟してきたなという印象。
あの当時は若手だったかもしれないが、今はすでに中堅どころ。
年齢を重ねるとともにその音楽は深みを増してきている。
長く聴いているからこそわかる、そういうこともある。
たぬ〜の隣の席のご婦人たちがたいそう感激していたそうだ。
初めて聴いたらしいが、そうした人たちの心を捉える魅力も十分だ。
ショスタコーヴィチはやはり稀有な作曲家だったのだなと思う。
このピアノ・トリオは大傑作だね。
演奏難度も極めて高そう。
弱音器付きのヴァイオリンとチェロのフラジョレットから始まるところからすっかり引き込まれてしまった。
三人のコンビネーションは最早最強。安心して聴いていられる。と同時にスリリングでもある。
室内楽の愉しみというものを味わわせてくれるトリオである。
演奏に関しては大満足である。
ただ、一時間のプログラムとして6,000円は高価な気がする。
滅多に聴けないトリオであれば相当高価でも行くが、一般的にはどうなのだろうか?
主催としてavexが関わっているから強気なのか?
まあいいか。
さて、明後日は東京六人組だ。
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