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2018年09月20日12:31

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帰り道

小学校のとなりに幼稚園があって、そのまま車通りへ。交差点の歩道橋を降りたら、資材置き場。中を通って、しばらく行くと、路地の入口。トタン壁の家から、美味しそうな玉子焼きの匂いがする。溝の脇にはペンペン草。連れの子に誕生日を聞いたとき、1ヶ月と一日違いで、なんかつまらんと思った。どっちか一緒なら面白かったのに。
向かいは習字教室で、わたしは硬筆を習っていた。それはクラスの背の高い女の子と一緒だった。路地をぬけると、田んぼの中の道に出る。両側が柵のない側溝、両側に田んぼ。
角の庭のある家の花壇の中に、サルビアの紅い花。よく甘い蜜を吸っていた。最初はそこの家の子に「いいよ」と言われて摘んでいたと思う。それでもう、いつでも摘んでいいことになって、勝手に摘んでは吸っていた。
わたしは春はジャンパースカート、夏は薄紫のウルトラマンみたいなワンピース。連れの子の服装は、制服なので想像はつくが、記憶にない。
ちょっと離れた森のようになったところに中学校。
田んぼの道はずっと一緒で、山のふもとの曲がるところに竹を植えた家があって、そこでバイバイだったのかな。
曲がって坂を登っていく。左側も学校で桜の木がずっと並んでいて、春は桜吹雪がきれいだった。
山のほうにあがっていき、やがて4階建ての棟がいくつも並ぶエリアに出る。真ん中の広場には八百屋さんや魚屋さんの車がよく売りに来た。たまにポン菓子もきた。
右手は梅畑。山のふもとのほうでもよく遊んだ。ビールケースで小さい家みたいなのを作っている子もいた。
一番奥の棟に、わたしの家があった。しかも4階だった。
今はもう何もないらしい。すっかり更地で、奥のほうに墓地がみえるだけ。山はそのままある。
田んぼも今は住宅地になってしまって、なにがなんだか。この5月に近くに行ったのだけど、どこだかさっぱり分からない。交差点の歩道橋は、あれがそうだったのかな。分からない。

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