永遠に近いもの

音楽をやっていて良かったと思う。それは、この世のもので、一番永遠に近いものだと思うから。
たとえそれが、世間的には戦前流行った過去の遺物で、現在ほとんど認知されていないものであっても。関わる人がひとりでもいれば、それは続いていく。過去にも未来にもつながっていられる。

夫とは音楽サークルで知り合ったのだが、そのグループは学生の頃からつながっているものだ。他校なので学生の頃は面識はないが、何度か共演歴がある。そういう人は他にもたくさんいる。多分100人単位で。

子どもができてから演奏会からは遠ざかっているが、とりあえず夫といれば、音楽とともにある。だから、私の今は学生の頃から地続きでいられる。それは幸せなことだと思う。
今更トキメキもないけどな〜。今やただの同居人みたいなものだからな〜。

人生のステージが変わる度に、過去からブチッときれてしまうのはさびしい。ふるさとも、友達も、いつもみんな消えてしまう。続くものがあるのはうれしい。