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2018年09月02日02:10

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ゴードン・マッタ=クラーク展

http://www.momat.go.jp/am/exhibition/gmc/
 学校に行こうか迷っていた。だが撮った写真は62枚しかなく提出の用意すらしていない。学校はサボることにして千鳥が淵で左折して国立近代美術館へ行く。内容はよく解っていない。

 とても良かった。星5つ。
 とはいえ彼の作品は殆どない。インスタレーションの一種だろうか、彼の代表的な作品は「ビルディング・カット」とよばれ廃屋や解体前の建造物を切断したものだ。それゆえ作品完成と同時に当局から立ち入り禁止にされてしまったり取り壊されたりしてしまい残っていない。彼自身自分の作品をノニュメント(non-u-ment)とよんでいる。

本展の目玉の「スプリッティング:四つの角」
 廃屋から切り取られた屋根の部分の4つの角なのだが、これが彼の作品と言って良いのか微妙だ。彼の作品はそこに展示されている角ではなく角が切り取られた建造物であり、もちろんそれは取り壊されてしまい現存しない。

 展示物の大部分は記録映像なのだが圧倒される。なんというバイタリティー!

 地下鉄車両の落書きをモノクロ写真で撮り、それにカラーペイントするという作品もあり、その為の写真のベタ焼きも展示されていた。なんだ私などより沢山撮っているではないか!しかも使っているフィルムはトライXではなくパナトミックX!爪の垢を煎じて飲まねばならぬ。

 さて、1970年代のニューヨークでさえ彼の作品は立ち入り禁止にされたりニューヨーク市から損害賠償の提訴の準備がされたりしていた。ならば現代とりわけ東京なぞでは尚更無理なんだろうなあ。きっとやる前に捕まるんだろうなあ。

 インスパイアされる部分もとても多く、たぶん学校に行くより収穫があった。
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