僕は中庭のある家が大好きです。
贅沢な気がします。
周りから気にしないで一人中庭で過ごすのが夢です。
随分前の思い出です。
地方の勤務の時です。東海道の丸子の宿で有名なとろろ芋の元祖
丁子家の近くの月と竹薮の名勝、さいおく寺を見学しました。
土産品の竹細工に魅了されました。
帰りにその近くの民芸店
和楽に立ち寄りました。
そこで、筆や和紙、手紙等を買いました。
すると雨が降って来ました。
中庭が見える長椅子に座り抹茶を頂きながら、
中庭の竹や、木々に降る雨を眺めていました。
お店の女性から一冊のノートブックと筆を渡されました。
来店の記念にご自由にどうぞと。
何かその時の思いを
一句書いたと思います。
一年後、ある新聞社の支局長との会話の中に
その店のノートに書いた言葉に感銘したと
突然言われたのです。
それは私ですと言うと大変驚かれました。
このような話は5年後にも別の所でありました。
言葉で出会える事が
不思議だと感じました。
言葉には魂があるのですね。
雨が降らなければ
雨宿りもせず、
ノートにも書かなかったでしょうから。
中庭の思い出です。
合掌
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