ダルマでお馴染みの
インドの僧呂
達磨大師(だるまたいし)が中国の皇帝から
お前は何者だ!
と聞かれた時に
言った言葉が
「不識(ふしき)」
です。
知らなくていい。
過去の事をとやかく
知ってどうなる。
今を知れば良いと説いた言葉です。
この言葉から思い出すのが、江戸時代のある寺の事です。
盗みを職業としていた泥棒が寺の賽銭泥棒をして寺の僧呂達に捕らえられてしまいました。
役人に渡そうとした時に住職が来て
心を入れ換えて寺の仕事をしなさいと、賽銭係にしました。
その男は死ぬまで苦しみました。
自由に金が目の前にあるからです。
盗めば二度と寺には来れないし、恩を裏切ってしまい信用されないと。
亡くなるまでの
帳簿は1銭も間違っていなかったといいます。
今を見ればいい。
「不識」
心に刻みたい言葉です。
合掌
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