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2018年03月13日21:30

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天声人語にイイネ!を

 今朝の「天声人語」を最後まで読んで、つい笑ってしまった朝日の読者は多いのではないか。森友学園に関する決裁文書の改竄問題を朝日特有のクールさで批判したコラム内容だったのだが、一箇所だけにルビが振られていた。いちばん最後の行だ。「未曾有の不祥事と呼ぶべきであろう」の未曾有に(みぞう)とルビがある。未曾有にルビを振るのであれば、その前の行の「私たち有権者も侮られていたわけである」の侮に(あなど)とルビを振るべきである。わざわざ未曾有にルビを振ったのは麻生太郎の読み間違い(みぞゆうと彼は官僚の書いた原稿を読んでしまった)を揶揄する、ある種の悪意が込められているのは明白だ。
 麻生は3日前の記者会見でも有無を「ゆうむ」と読んでしまった前科がある。どうやら麻生は「有」=ゆうと読む癖があるのではないだろうか。麻生を担当する財務官僚は次回の原稿で「有象無象」という言葉を使い、彼が「ゆうぞうむぞう」と発音しちゃうかどうか、検証実験をしていただきたいものである。
 午後2時前、バケツをぶら下げて駐車場へ行った。
 春が近づくと、クルマが途端に汚れてくる。花粉や樹液、風に運ばれたホコリが原因だ。
 年末にワックス掛けをして以降、一度水洗いしただけだから、軽くワックスを掛けることにした。
 20分ほどで済ませたところで、駐車場のお隣に住んでいらっしゃる老婦人が通りかかったので、私は「こんにちは」と挨拶をした。
 老婦人は私の顔を見るなり、「私、いま、怒っているところなんです」と顔を紅潮させて言う。
 税務署に確定申告をしに行って、書類が足らないゆえやり直しを命じられたそうだ。が、事前に「この書類だけで結構です」との内諾を受けていたため、「話が違うじゃないですか」と彼女は怒り心頭。
「あまりに悔しいから、”佐川に言って適当に書き換えて受け付けなさい!”と毒づいたわよ」と彼女は私に言うのである。
 彼女とはこれまで当たり障りのない挨拶程度しか会話をしたことがなかったのだが、それを聞いて今日は一歩踏み込んだ発言をしてみた。
「やはり安倍政権がお嫌いですか?」
 このひと言が火をつけた恰好になった。
 政権批判、憲法をないがしろにする時代風潮、教養のない政治家どもetc.
 今日初めて知ったのだが、彼女は私とちょうど20歳の年の差だそうだ。
 老婦人は空を仰ぎ見るような姿勢になって、「空襲で逃げ回った世代よ。だから新憲法が発布されて、どれほど平和のありがたさが身に沁みたか」と言った。
 政治ネタのあと、なぜか本、なかんずく小説の話題になって、彼女はここ最近でカズオ・イシグロの本を4冊読んだ、という。ぼくもノーベル文学賞受賞後に『わたしを離さないで』を読んでみた、施設内の小さなエピソードが団子状態になってしまい意味がよく掴めないままなんです、と答えたら、「よかったわ。私も同じ」と共感してもらえた。それにしても4作を読まれたとは、すごい読書力のあるかただな。尊敬してしまった。私の住む町内は大学の教員とか作家とか医者とか、超高学歴だとか知る人ぞしる研究者とかが有象無象にいて、しかも一見するとただのおっさんおばさん、爺さん婆さんだ。だからこそ、ひとは侮れないもんだ、と余計に思ってしまう。
 話を元に戻すが、このたびの改竄事件で、安倍政権の崩壊に繋がるのか、麻生辞任くらいの落とし処で決着がつくのか、少し希望が湧いてきた。
 右寄り論調が目立つ「週刊SPA!」でも第一特集「残酷な新型階級社会の正体」で、多少反政府寄りの記事があったし、このたびの書き換え事件ではあのウヨク新聞の産経でさえ、多少は政権に厳しいことを述べている(ようだ、間違っても私は読まないので真偽不明)。
 先ほどネット新聞のニュースを読んでいたら、朝日とは違う意味での胸のすく記事を見つけた。
http://kyoko-np.net/2018031301.html
 公文書記録をデジタルから粘土板書き込みに替える、という内容だ。
 ああ、春がやってきた。
 
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