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2018年02月13日21:48

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吉野山からの遠望

この付近の標高は約五百九十米、はるか下の方にかいま見ることの出来る吉野川からは、ほぼ四百米も上ってきています。
ここは吉野山第一の展望台で、いまたどってきた吉野山の町並みを眼下に、はるか右手大和と伊勢の国境いをなす高見山(1249)から左へ向って、竜門山拡 大和河内をへだてる葛城山(959)、金剛山(1125)の山並みが、横たわって、平野部と吉野山地を分ける自然の大きな垣根をなしています。
吉野山の町並みの中央に、ひときわ高くそびえたつ建物が、金峯山寺本堂蔵王堂です。
こうして見ると、吉野山は蔵王堂を中心として発達してきた門前町であることが良く分ります。
又目の下に伸びる谷は温泉谷、家並みの左側は南院谷といい、吉野山は両側を深い谷にはさまれた、細い尾根の上にあることがおのずと分ります。
そしてこの尾根が来たに落ちる所が吉野川であり、その又向こうが山をなしているのです。
吉野山の背後は大峯の山々に連なる険しい山岳地帯であることを考え せれば、遠い昔源みなもとの義経よしつね、護良親王もりよししんのう、後醍醐天皇ごだいごてんのうらが、吉野山をさして落ちのびてきた心の中には、吉野山の僧兵の力と守るに易く、攻めるに難いという、自然の要害としての地形を大いに頼っていたということも、うなずけます。
春の花見客の多さ、中の千本辺りまで来て帰ってしまいますが、本当の吉野山のよさは、ここまで上がってきて、さこそとうなずけるのです。
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