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2018年02月08日00:54

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節分のおぢさんの夜

2月3日(土曜)曇り 節分
「明日から春である。」

やっぱり二ツ目の落語家の噺より、小山実稚恵さんのピアノが聴きたかったなあ…

ま、浮世の義理ってヤツで致し方ござんせん。
二ツ目くんも地元ならではの盛況と温かい応援に恵まれたのですから、それに応えてしっかり修業してもらえれば夫婦そろって出かけた甲斐もあるってもんです。

しっかし、噺家の、ようやく巣離れしたばかりの二ツ目の昇進披露会だなんてねえ、いい世の中になったもんですなあ、泉下に眠る圓生師匠の眼(マナコ)が開いてあの目玉がぎよろっと光ったような、売れない、なめくじ長屋時代の志ん生がぬっと出てきて、おう、あんちゃん、いい噺おせえてやっから博打の種銭くんねえか、なんて図が浮かんできましたよう。
今の落語人気もまことに結構なんですが、なんだか素直に喜べないんです。
こりゃ横丁のしがねえご隠居見習いの爺の取り越し苦労かもしれませんが、昭和の落語を知ってる世代にはどうも今時の落語家はねえ〜なんて敬遠する向きが多々おるんではないかとかねてより杞憂しておりましたんでねえ。
爺に見放されたら落語の大事な魂みたいなもんがますます喪われていくんじゃないかと思うのであります。
身近にも落語好き志ん朝好きの友人でいくら誘っても来ないのが二人も居ましてねえ。
あながち年寄りの偏屈さばかりでもないような思いをしてるんでして、そこんとこ一つよろしく頼まア、アニサンたちパンチ(ま、時代が違うんだからそりゃ無いものねだりだよ!って言われれば、それまでなんですがねい)

ってことで、小山実稚恵さんのピアノを聴く機会を早急に得たいのですが、これが「紫綬褒章」を受賞されたせいでもないでしょうが、なかなか思うようになりません。
逃がした魚は…あせあせ

いくら悔やんでも仕方ないので、当日の演目にはなかったんですが、小さんが演じた「時そば」の後は蕎麦屋が賑わったって羨ましい伝説にのっとり、東村山の蕎麦懐石「土家」さんで目眩く快楽にひたってしまった一夜のご案内をばいたしませうわーい(嬉しい顔)

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最初にハートランドビールで乾杯したら、さっそく温かい椀物が出されました。
うれしかったですねえ。
菜の花とカブと鴨肉団子だったような…

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で、お酒はまず青森の「鳩正宗 特別純米 華吹雪55」
いや、のっけから華やかに雪祭りが始まりましたようぴかぴか(新しい)
弘前のあのこは地酒の「豊盃」を持ってわが空豆亭の暖簾をくぐりたい!なんて言ってくれたっけ…
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雲丹と蕎麦豆腐のゼリー寄席、ちゃう、ゼリー寄せ(笑)
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会津中将とくれば、こりゃもうお燗酒でさしつさされつ来し方を偲びましたようとっくり(おちょこ付き)
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金目と小松菜と湯葉の白味噌仕立てで、すっかりヒートアップした土佐のはちきん姐さんと新潟の心優しき後輩の元国語の先生は談論風発、とどまることを知りません、ふむふむ、まっこと佳か宵でごわすいい気分(温泉)
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奥出雲の「天穏」ですか…
今年はことのほか豪雪になってるようで、今は亡き友のことをつい思い出してしまいます。
おねえさん、燗でくれませんか、うんと熱くしてねえ〜
癖多き友と別れしも神無月

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ご主人から説明していただいた時はほお〜ほお〜と感心して覚えていたんですが、慈姑とか堀川牛蒡とかカラスミとかゴリとか白魚とか、その他山海の珍味な酒肴の数々にいまだにぼお〜っとしてまして言葉にならんのです、今度ご一緒して確かめましょうねいうまい!
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また、この薄にごりがたまりませんで、いっぺんに酔いがさめてしまいましたよう、もう、とどまることを知りませんダッシュ(走り出す様)
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奈良の小さな蔵元のバラエティに富んだ酒「篠峰」です。

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川鱒だったかしらん、新潟出身の後輩の元国語の先生も唸る、絶品の旨さでごわした。
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〆のお蕎麦が…
ああ、ああ、ああ…
まことに結構なお料理とお酒をいただきまして、もう恍惚となりましたからお店の外観や中の様子は2012年の新年会で撮った写真で代用させていただきます。
ご主人がお休みの日にきっちりメンテナンスされてるんで、6年前と少しも変わらぬ清潔で凛とした雰囲気でした。
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ご主人は少し福よかになられたようなほっとした顔

またねペンギン
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