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2018年01月26日09:50

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人生意気に感ず「白根噴火が問うもの。安全神話を打ち砕け。浅間は。弘仁の大地震」

◇草津の噴火に大きな注目が集まっている。それにはいくつかの重要な理由があるようだ。一つは東日本大震災以来、日本列島が大きな活動期に入ったと言われる中での出来事であるからであろう。二つには、本白根の噴火はレベル3のクラスで、本白根のこの噴火は3千年来のことだという驚くべき事実である。専門家は一様に全く想定外だったと言っている。ということは自然の力は人智が遠く及ばないことを意味する。
 鎧人骨が出土した榛名の大噴火は6世紀のことだから自然の尺度にすれば新しい出来事である。それに、更に不気味なのは浅間山である。こちらはレベル2と言われる。浅間が長いこと沈黙を続けているのは何を意味するのであろうか。1783年の天明の大噴火のようなことが起きたら大変なことだ。八ツ場ダムが着々と進み溪谷は観光の名所として一変しようとしているが、あのような事態が生じればダムを含めた一帯はとんでもないことになるに違いない。私が八ツ場ダム推進議連の会長だった時、浅間の噴火のことが一部で心配されていたことが思い出される。
◇自然災害について群馬は大丈夫という「安全神話」が支配的である。これを打ち破ることが今一番求められている安全対策であろう。今度の本白根の噴火は安全神話に胡座をかく県民に対する自然の警鐘と受け取らねばならない。
 私は県議会にいる時、県内の活断層の状況及び各自治体の地震の可能性について取り上げたことがある。今、改めてその必要性を感じる。安全神話に胡座をかく県民への啓蒙は県政の最大の課題の一つであり、行政の差し迫った使命である。災害は忘れた頃にやってくる。
◇私が県議会にいた頃、よく取り上げた災害として「赤城山麓の歴史地震」がある。赤城山南麓には多くの地割れの遺跡が発掘されており、これは弘仁9(818)年の地震ではないかと言われているのだ。調査は群馬県新里村(当時)の教育委員会が1991年に実施したもの。弘仁の大地震とは「類聚国史」に記録があるもので上野の地に大地震があり山が崩れいくつかの里が埋まり押し潰された人はとうてい数えられない程多数であったというもの。多くの地割れ遺跡も我々に警鐘をならしているのだ。(読者に感謝)

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