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2017年11月25日00:20

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「南瓜とマヨネーズ」@新宿武蔵野館

臼田×太賀が同棲カップルで元彼がオダギリってぴかぴか(新しい)このキャスティング、絶対観るでしょうexclamation ×2とワクワクで水曜夜のレディースデイに1人新宿へ。

ツチダ(臼田あさ美)は同棲する売れないミュージシャンの恋人・せいいち(太賀)との生活を支えるために、ライブハウスの仕事とは別に、内緒でキャバクラで働き始めていた。一方、曲が書けずスランプに陥ったせいいちは毎日仕事もせずにダラダラと過ごす日々。しかし、ツチダがキャバクラの客・安原(光石研)と愛人関係になり、生活費を稼いでいることを知ったせいいちは心を入れ替え働き始める。そんな矢先、ツチダにとって今でも忘れられない昔の恋人・ハギオ(オダギリジョ−)と偶然、再会を果たす。過去の思い出にしがみつくようにハギオにのめり込んでいくツチダだったが・・。

夢を追う彼を応援しながらも、先の見えない関係に不安を抱え、自分の気持ちを見失っていたツチダ。そんな時、大好きだったハギオとの再会により、揺れていく心を繊細に描いた恋愛ドラマ。もうこのキャスティング完璧でしょうexclamation魚喃キリコさんの漫画は未読ながら、これはきっと原作ファンも納得だと思う。それくらい、生々しく実在感溢れる登場人物に思いっきり持っていかれた。

とにかく観ていてズキズキ胸が痛む映画。同棲したことも、元彼とヨリを戻して二股したこともないけれど、ものすごくリアル。そんな風に揺れてしまうツチダの気持ちがわかってしまう不思議。せいちゃんのことは今でも変わらずに好き、だけどハギオには無条件で惹かれてしまう。そういうことってあるよねとストンと腑に落ちた。

楽しみにしていた役者陣は期待を裏切らない素晴らしさ指でOK冨永昌敬監督は"ツチダは臼田さんしかない"とかなり前から声を掛けていたらしく、ナイスキャスティングに拍手exclamation ×2「パビリオン山椒魚」や「乱暴と待機」も好きだったので、私は冨永監督と相性がいいのかも。来年公開の「素敵なダイナマイトスキャンダル」も期待大るんるん

もうダメかもしれない、と思いながらも惰性で暮らしているツチダとせいいち。彼らの暮らしぶりがすごくリアリティがあって、その空気に懐かしさを覚えたほど。ゴミを出し損ねて、台所の隅に空き缶が溜まってたり、缶ビール片手に料理したり、風呂に入っている相手と会話したり。学生時代、同棲している友達の家に遊びに行った時、こんな感じだったなぁ、って。

ツチダの心を掻き乱すハギオ。このオダギリさんが抜群で、こういうめちゃくちゃかっこいいけど中身がない男っているね、と凄まじい存在感。"お前、俺のこと大好きだったでしょ。俺はあんまりだったけど"とか平気で言っちゃうの。でも、そのあまりの正直さとナチュラルさにムカつかずにより惹かれちゃうのよね。あの色気と手に入らない感はヤバすぎたexclamation ×2

終盤、一度は離れたツチダとせいいちがせいいちの元バンドのライブで再会する。ずっと作れなかった曲を聴いてほしいと控室で歌い出すせいいち。ツチダは堪えきれず涙が止まらない泣き顔ここは泣けたね〜。ずっと一番願っていたことが別れてから叶う皮肉。

やくしまるえつこさんが音楽監修と劇中歌制作も手掛けているが、せいいちの歌う曲がすごくよかった。太賀くんの弾き語りもめちゃくちゃいいのよexclamation設定上、ここがいまいちだと説得力がないんだけど、本当にミュージシャンかと思うほど。太賀くんのポテンシャル恐るべしっexclamation ×2

痛くてヒリヒリする映画だけど、これはぜひどもお薦めしたいわーい(嬉しい顔)タイプの違うダメ男2人に翻弄されるツチダ目線でどっぷり切ない恋愛を疑似体験してほしい。
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