今日は女声アカペラ・ユニットのAuraを卒業した佐藤悦子のコンサート。
2013年に卒業して、マイペースに歌い続け、昨年ソロ・アルバム『こもりうた』をリリース。
そして今年になってようやくレコ発コンサートとなった。
悦ちゃん、そんなに待たせるなよ。
場所は西武新宿線の新井薬師前駅からほど近いシオンの群教会。
ローランドのクラシック・オルガンはともかく、1900年製(!)のYAMAHAのリードオルガンがあるのには驚いた。そのヴィンテージものの音が聴けるというだけでも貴重だ。
佐藤悦子:ソプラノ
勝俣真由美:オルガン
01.天使の糧(フランク)
02.アヴェ・マリア(シューベルト)
03.アヴェ・マリア(バッハ&グノー)
04.プレリューディウム ト長調(ブクステフーデ) ※オルガン・ソロ
05.主をほめたたえよ(モンテヴェルディ)
<休憩>
06.アルバム『こもりうた』より
・揺籠のうた(草川信/曲、北原白秋/詩)
・スオ・ガン(ウェールズ民謡)
・子守歌(ブラームス)
・子守歌(フリース)
・ママ、私の悩みを聞いて(J.C.F.バッハ/曲、テイラー/英語詩、武鹿悦子/訳詞)
・ナナ(ファリャ)
・コサックの子守歌(レールモントフ/曲、門馬直衛/日本語詞)
・江戸子守歌(日本古謡)
・ロッカバイ・ベイビー(キャンニング)
・子守歌(ボネ) ※オルガン・ソロ
・マリアの子守歌(レーガー/曲、ベーリッツ/詞)
・子守歌(シューベルト)
・スオ・ガン(ウェールズ民謡)
・揺籠のうた(草川信/曲、北原白秋/詩)
<アンコール>
07.The Rainbow Connection(Paul Williams & Kenny Ascher)
最初は手に取るように緊張が伝わってきた。
珍しく声が上ずっている。
それでも徐々に落ち着いてきて、いつもの調子に戻ってきて一安心。
清廉で儚く哀しみを帯びた声は健在だ。
そう、Auraで天使の声に最も近かったのは彼女だと思うのだ。
後半はアルバム『こもりうた』の曲を紙芝居により進行していく。
寓話的な自分探しのストーリーは悦ちゃんが自ら考えたのだそうだ。
声色も変えて、語り口もなかなか上手い。
およそ一時間、とても短く感じた。
アンコールはセサミ・ストリートの楽曲から。
悦ちゃんらしいコンサートだったと思う。
彼女のやりたかったことはこういうことなのか、と理解できた。
オルガンも良かったなあ。
Auraの畠山真央、菊地薫音、星野典子も来ていた。
これで原嶋絵美が来ていればオリジナルAura勢揃いだったな…。
いいコンサートだった。
しみじみとそんなこと思う。
心がほっこりするような、そんなコンサートだった。
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