最近、僕が進めているプロジェクトの伸展を危ぶむ関係者の声がある。そんな声に、怯むことなく堂々と僕は言い放った。
「購買者のニーズは、我々メーカー側の想定線上に無いことを知るべきだ。もっと明るく、そして希望を持てるような商品の企画と開発が必要である」
それを聞いた関係者から「それで?」と声があがる。
「これまでの積み重ねてきたものを、もう一回ジャンプさせ、一回り大きく広げていく必要がある。要するに、ここで一度思い切ってアウフヘーベンしましょう! と言うことです」
「アウフヘーベン? ・・・それって一体どういう意味なの?」
「内容については、各自辞書で調べてください」と僕は返す。
・・・小池百合子都知事程度の詭弁でも、時には、言い逃れとして役立つことがある。僕はそう思った。
※アウフヘーベン(Aufheben):矛盾・対立する2つの概念を、その状態を保ちながら、より高い次元段階で統合、発展させることを指す、ヘーゲル弁証法での哲学用語(広辞苑)。
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