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2017年09月22日08:34

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神宮スズメの独り言 2017秋〜3〜縦じまの亜細亜

今年の春は東都の試合を観ていなかったことに神宮で初めて気づいた。休日がシフト制であるボクは平日に取れる。それでも春は1試合も見なかったのはよほどのスケジュールが合わなかっただけじゃなく、雨だった。

今年初の東都は快晴の神宮、しかし漂う違和感・・・・

10時40分にエールの交換が始まった。いつものボクの指定席である1塁側最上段のテレビカメラブースの日陰席に陣取ると、3塁側の国学院で校歌を歌うのは応援団、チア、ブラバン、控え部員を除くと一般観客は2人だった。

しかもレフトスタンドの向こうには無数の大型クレーン車が新国立の建設に忙しそうに動いている。観客の少なさによって余計に目立つこの何本ものクレーン車・・・・

かつて見えた国立の照明塔がなくなったことに慣れたボクはまだこのクレーン車には慣れていない。

観客のいない東都。おそらく試合開始時には300人くらいだったはずだ。

六大学ファンはバカにするだろう。これだけしか客は入らないのかと・・・

東都は言う。そりゃあ、六大学は土日だろ。東都は平日だと・・・・

六大学は言う。1勝1敗での月曜開催でも5千人は入る。ゴールデンウィークの祝日開催でも東都は2千人しか入らないと・・・・

東都は言う。東大なんて東都だったら一気に3部だと・・・

六大学は言う。じゃあ、1万人以上入った神宮で東大とやってみろ。勝率100%と言い切れるかと・・・・


ボクはどっちも好きだ。文化が違うだけで・・・・

六大学は厳格だ。応援もきちんとしたルールがあって、分刻みでスケジュール構成され、お互いをたたえ合う。

東都の応援は高校野球に近い。いや、高校野球の本場以下の場合もある。ブラバンのレベルでは有力高校にはまったく及ばないしオリジナルの応援も少ない。もちろんチアのレベルも・・・・・

だが、グランド整備を終えたスタッフに対して帽子を取って「ありがとうございました」と言うのは六大学では見たことがない。

これも文化の違い。

この日の第1試合は亜細亜対国学院。春2位で東洋に優勝を譲った亜細亜はこの春着用した創部60周年の記念ユニフォームを伝統の白い縦じまに戻した。最後の秋はこのユニフォームで戦いたいという4年生の意志だった。

試合は5回を終わって1時間40分を要して亜細亜が3−0でリード。そこで試合は決していたのかもしれない。

亜細亜は4回までに3点を入れた。1回に1安打で1点。3回にも1安打で1点。4回に2安打で1点だった。

共に四球やエラーが絡んでいたし4回は無謀な本塁死があり、更なる加点は可能だったとも思える。

逆に国学院は完璧に抑えられた。3回の2死1・2塁。4回の2死2・3塁のチャンスを生かせず、その4回のピンチから登板した高橋遥人君は被安打2、奪三振7で継投完封を成し遂げた。

この試合に関しては亜細亜の完勝だった。だが・・・・

8回の亜細亜の攻撃、無死1塁から頭の近くに投じられたボールにバントの構えの頓宮君はよけきれず四球、その場で倒れ微動だにしなかった。

タンカで運ばれ臨時代走で試合は続いたが、国学院の投手醍醐君は動揺を隠し切れず、投手真正面で間違いなく3塁で刺せた送りバントを落球し、ピンチを広げると4点を失って試合は決まった。

試合が終わりトイレに行くと、ストレッチャーに乗った頓宮君が球場を後にして救急車で運ばれる場面に遭遇した。神宮は選手と会える地域が近い。しかし試合に出ていた選手が目の前を通って救急車に運ばれる場面をみる機会は初めてだ。

選手として今後の状況が心配である頓宮君であるが、ぶつけた醍醐君も心配だ。

醍醐君は8回のイニングを投げ切った。死球の時は倒れた頓宮君に急いで駆け寄った。国学院の鳥山監督も帽子を取って本塁へ来たくらいだ。だけど、醍醐君は最後まで投げた。最後までと言っても結果的にはこのイニングだけだったのだが・・・

初戦で勝ち点を取った国学、それを失いながらも2節で勝ち点を獲得のチャンスを握った亜細亜・・・・

今日の国学院はまた山岡君でくるだろうか。亜細亜のこの日の高橋遥人君の好投で今後も楽しみになった。

すでに勝ち点を2とした東洋について行くためにはともに負けられない第3戦。ガラガラのスタンドで行われる戦国東都の厳しい戦いはこれから中盤を迎える。

試合が終わった神宮。その快晴の空はもう秋だった。

2017年9月21日 東都大学野球秋季リーグ戦(於 明治神宮野球場)
国学院
000 000 000 = 0
101 100 04x = 7
亜細亜

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