心からのアプローチ

「お料理のプロに食べて頂くのにお恥ずかしいのですが。。。」と先日も言われた。
でも私はマクロビオティックスをお伝えしているけれど、お料理のプロではない。
マクロビオティックスと聞くと「Vegan料理の先生」と思う方が殆ど。
私が最初に通ったマクロビオティックスの教室はお料理教室ではなく「講義」と昼食休憩は玄米、お味噌汁におかず１〜２品の素食。
私が最初にした質問は体調のことではなく「（無双原理で考えると）大地震は次はいつ起きますか？」だった＾＾

春休みに広島に行った時に山口眞利枝先生のお宅で出逢った桧山尚子さんが、書かれたご本を下さった。
「オープンハートbyマクロビオティック」
「マクロビオティックスで先生と生徒というのはない。みんな共に宇宙の法則を探っていく同志となる」というようなことを書かれていて、正にいつも私が思っていること。
他にもこのご本の中には私が今までマクロビオティックスに対して思ってきたことが上手に活字にされていた。それらは料理レシピや食べ方等ではない。最後は小説形態で書かれていて分かりやすく興味深かった。

中学生の時に、大森英桜先生の講義から帰宅してきた母から初めて無双原理（マクロビオティックス）の話を聞いた。
それは「陰と陽」の話。
子ども心に「こんな興味深い世界があるなんて！！」と、とても衝撃的だった。一気に世界観が変わって広がった。
お肉大好きで、やめることなんて考えられなかったけれど、母は食事のことは何も強要しなかった。
ただ、毎回英桜先生のお話を帰ってきては私達きょうだいにしてくれた。望診のことも。。。だから、出逢う男性には真っ先に耳やえらに目がつい行ってしまった＾＾；（夫は耳で選んだ訳ではありません^_^）
学校でも聞いてくる子に無双原理の話をすると、医学部志望の友人などとても興味を持って聞いてくれた。

幼稚園からずっと同じ女子校だったから、高校3年の時に初めて受験というものを前にしてすごくプレッシャーだった。
そんな時、母に大森英桜先生を紹介してくれた方が私に「お肉をやめたら集中力つくわよ」と言って下さり、だったらやめてみようかなと思って、高3の夏に1週間玄米菜食の半断食をしながら動物性を代謝させる第一大根湯を丼一杯飲み、お風呂に入って汗をかき。。。と実践したら、不思議とあんなに大好きだったお肉が食べたいと思わなくなった。以来今日までお肉は食べていない。魚は元々嫌いだった。

大食い家系で胃拡張。胃アトニ―だと英桜先生に言われたこともあった。
だから、胃腸の状態を現わしている口が大きく、甘いもの好きだったから唇も分厚く、大学では口紅をつけていると「オバQ」と言われ、お肉大好きで育った顔だから眉毛も凛々しく、丁度千代の富士が活躍していた頃で、大学の男の子達に「よぉ！ウルフ！」と呼ばれたりもしていた＾＾；

動物性を食べるのをやめて数年経つと顔や体つきも変わってきた。
正に人間は食べ物のお化けなんだ。

食べ物と環境で作られるのは体だけではない。人間の精神、心、想い、感情、性格も作られる。
お肉を毎食のように食べていた子どもの頃は、すぐにカーッときて、3歳下の弟といつも取っ組み合いの喧嘩をしていた。
少食であまりお肉も食べていなかった妹がいつも仲裁役だった。

7の倍数で大きな排毒があるというが、動物性をやめて14年位経った頃、心の排毒があった。（21年目には体の大きな排毒があった）
あの頃は夫に迷惑かけたなぁと申し訳なく思う。

そして、カリフォルニアに住み、その環境によって引き出された自分の心。
自分にこんなところがあったなんて。。。と、とてもショックだった。今まで想像もしたこともなかった自分でも知らなかった自分の一面。
自分で自分の心がコントロールできなかった。
でもどこかで客観的に自分の心を見つめている自分。
自分って、相手がいるから色々な感情を持つんだ、と思った。
無人島で誰とも交わらず暮らしていたらきっと起きないような感情。
親、きょうだい、夫、友達、上司、後輩、仕事仲間。。。そういった人間関係があるから自分の感情が乱れたり、ネガティブな感情を抱いたり。。。
そして、そういった環境から心も学んで鍛えれているんだな、とも思った。
今まで抱いたこともなかった感情を抱き、自分というものを責めてばかりいたけれど、でも全て自分なんだと認め、受け止めようと思った。

私の偉大な師のお一人はいつも相手の方の心に寄り添って、自他一体となってご相談の方のアドバイスをされている。
先日の彼の講義では「心が先行して体が変わる」とも言われていた。「体は陽で鍛えられ、心は陰で鍛えられる」とも。
毎朝の僅かな瞑想の時間で最近いつも見えるものがある。

明日の東京での名前のセミナーを終えたら翌日からは小淵沢で4日間のデトックス＆ノーソルトのリトリート。
One Dayのクラスではできなかったり、お伝えしきれないことを精一杯皆さんの心に寄り添いながら行わせて頂いている。食事のアドバイスだけでは充分にお力になれないこともあり、大きな目でその方を見つめさせて頂きながら、食、呼吸、運動、環境、心からのアプローチで。
東京や小淵沢でのOne Dayのマクロビオティックスのクラスでは自分の心も一緒に鍛えられながら、皆さんと共に考えながら、自分なりの無双原理をお伝えさせて頂いている。
食だけではない正にマクロ（大きい）なマクロビオティックス。
大森英桜先生も久司道夫先生も松本光司先生も石田英湾先生もルチ先生もいつもマクロな心で全てを受け止めて下さっていた。
そんな師達に一生かけて少しでも近づけることを目指しながら、私が一番最初に聞いた時に「面白い！！」と感激したような感動を皆様にお伝えできたら。。。

今日は午前授業で終わった長男と二人でカフェポットさんでランチ。
心が開く思春期真っ只中の彼の心にできるだけ寄り添うことが私が今一番に努めることと心得ながら＾＾