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2017年04月30日23:41

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ポタリストの記録・【立川駅⇔橋本駅】

■盛春のポタリング・総仕上げ■

 桜も葉桜になり始めた頃、立川(東京都立川市)から橋本(神奈川県相模原市)へポタリングに行ってみた。これまで覚えたルートをつないでみたいということと、段差の入力の際、新たにつけたアクセサリーホルダーにどれだけズレが生じるかも確認したかった。

 スタートは近年地方県庁顔負けの発展著しい立川駅南口。AM.9時45分、風は無風、気温はこの時期としては高め。

 ここを起点としたのは橋本駅までのルート探索に専念するため、急坂を避けたためである。多摩都市モノレール沿いの道は多摩川の立日橋までは下り坂で車幅も広く、駐車違反の取り締まりも厳しいため、路駐車両も少ない。とても走りやすいところだ。
 
 途中、プロショップの「なるしまフレンド」の前を通った。11時オープンなのでやっていないから、今日は寄らないが、いつか立ち寄ってみたいお店である。尤も殆どがロードバイクのお客のため、自分のようなクロスバイクに乗っている者は勇気が要るが、だからこそ接客態度が良く分かる。高価なカーボンフレームのロードバイクの客に態度が良いのはどこのお店でも当たり前だからだ。同店の接客は親切と評判が高い。プロショップは扱っている自転車の豊富さより接客態度で選んだ方が良い。入門者が接客態度の悪い者と出くわしたら、その後スポーツバイクに乗りたくなくなることは請け合いだ。その他、接客態度が良いと思ったのはワイズロードだろうか。ワイズは各地に支店があるが、府中も東大和も茅ヶ崎も親切だった。

そこを下っていくと立日橋北岸に着く。それまでずっと車道を走っていたが、歩道の方がやや高い位置のため、歩道をゆるゆると走りながら多摩川の景色を楽しんで南岸に向かった。やや水嵩が去年の今頃よりも少ない感じ。南岸は日野市である。

日野市は甲州街道を進むと坂が待ち受ける。その名も「日野坂」。市役所通りは更に大変な急坂だ。市役所の方は10kgしかない相棒のGIANT ESCAPEでも登り切ったところで小休憩したくなるほどだが、多摩都市モノレールはそんな坂は無いので走りやすい。

中央高速のガードが見えて来る。豆腐屋の三河屋で豆腐のドーナッツを購入。同店のあずまやで小休憩し、小腹に押し込んだ。コンビニのファーストフードよりも健康的。がんもどきをまた買ってしまった。オーブンかトースターで焦げ目がつく程度でショウガと醤油(だし汁も可)を垂らすとお酒のおつまみになる。

 万願寺駅を通過すると浅川に達する。橋までがやや坂。

 浅川からはほぼ以前行った高尾へのルートをなぞることになる。この新緑の時期は気持が良いが、やや風が強いことに注意が要る。この日も立川の市街地では無風だったが、浅川では横風を受けた。多摩川を渡って直ぐの車速は時速21〜26km程度だったのが、20〜22kmに落ちる。写真を撮った桜の樹は既に若葉が出ている。団地の切れ間から高幡不動の塔が見えて来た。

 この日はロードバイクも何台かいて、こちらは時速25kmをなるべく越えないように走っているため、速いロードバイクにはさっさと抜いて貰っているから、そんなにペースは速くないはず、と思っていたら、結構良いペースで進んでいる。信号が無いということはこうも速いのかと考えさせられる。当たり前の事だろうが、トラックや乗用車の間をすり抜けて走るよりも、信号が少ないルートを選ぶ方が自転車は安全に速く走れることが良くわかる。基本的にハンドルの長さの倍以上の隙間が無ければ、すり抜けはしないことである。

 サイクリングロードにはジョギングをしている姿も。散歩をしている人達の服装も薄着の人が多く、気温はやや高め。風自体は気持が良い。

 長沼橋が見えて来る。前回桜の開花の時期に行った時には湯殿川は干上がっていたが、今日は水を湛えていた。最初の歩行者・自転車用の橋を渡り、浅川沿いを高尾方面に向かう。このあたりから八王子市である。

JR中央線のガードが見えて来る。途中だだっ広い四車線程度の幅のある都道へと降りる積りでルートを捜したが、降りる場所が無い。仕方なくその先の北野公園から入った。ここは北野の市場だからこれだけ広いのだ。

その先のドラッグストア・セイムスで水分を補給。

このまま直進すれば国道16号(R16)バイパス。

左折すれば確かに橋本に出られるが、その前に多摩地区南部きっての難所が待ち受けている。

■難所をどうかわすか■

 国道16号は通称「東京環状」と言われ、今では首都圏というと、重層的にどこまでも広がりつつあるが、神奈川県の久里浜から千葉県の木更津を結ぶ環状の国道で、嘗てはこの円内を首都圏と呼んだものである。

 そのうち、多摩地区の南部で最大の難所が八王子市と町田市・相模原市にある勾配の多い地域で「御殿峠」と呼ぶ。

 動力性能でクルマに劣る自転車のルートならばなおさら未だにかなりの難所である。

 しかしロングツーリング、長めのポタリングという点では、ここをクリアすれば、多摩地区から湘南まで行くことはクロスバイク、いや、脚力に自信のある人であれば軽快車でも全く難しくない。町田、江ノ島、鎌倉、茅ヶ崎、寒川神社、海老名、本厚木にも行くことも可能だ。

 嘗て軽快車で今から25年ほど前、命知らずにも良く行ったものだ。それも八王子バイパスの急坂に真っ向から挑んでしまったのだった。矢張り汗だくだった。

 今回は御殿峠に直接対決を避け、御殿峠の西部を迂回するルートを採った。

 北野町南交差点を渡り、野猿街道から北野町街に入り、突きあたりを左折。ここは京王線とJR横浜線のオーバーパスがあり、入りくんでいる。先ず京王線のガードをくぐり、住宅街を右折、今度はJR横浜線のガードをくぐる。このルート、以前はクルマも通れたが、今は歩行者と自転車しか通れない。湯殿川の北岸を進むと北野街道に出る。北野街道は狭く、大型車も多いので、使用を避けて来た。信号を待って北野街道を横断、南岸の道を進む。
 
 暫くすると、湯殿川と兵衛川の分岐に達する。兵衛川沿いの道を進むことになる。ここから相原駅まではJR横浜線とほぼ並走して進むことになるが、片倉駅付近で、クルマ止めがあるため、一度国道16号(旧道)を走り、兵衛橋北交差点を越えて、兵衛川のサイクリングロードを進む。比較的新しいリバーサイドの住宅地を南下することになる。新しく出来た八王子みなみ野駅周辺は開発が進んでいることにちょっと驚く。駅前はDCMのホーマックしかなかったが、今ではスーパー銭湯まである。尤も同市では北に名古屋本社の龍泉寺の湯というスーパー銭湯もある。

 ホームセンターを覘くのは結構好きなので、みなみ野のホーマックを寄り道して覘く。八王子にこれだけの規模のホームセンターが後は南大沢のカインズホームしかないのはちょっと意外だ。懐かしさも感じた。というのも、ホーマック斜め前の病院通いを以前続けていたからだ。あの時は軽快車に乗っていて、自転車ではここまで来るのはとても無理かなと思っていたが、また通う機会があったとしたら、下駄のGIANT ESCAPE R3で行こうかと思う。毎月通っていたこともあり、翌年にはご丁寧に年賀状までくれたのを覚えている。ここまでクロスバイクで通院、良い汗かいた、という感じだ。夏に汗だくになった場合、帰りは近くのスーパー銭湯というのも悪くない選択といえそう。

 再び兵衛川のリバーサイドのサイクリングロードに戻った。

 段々と道は勾配を増して来る。尤も国道16号バイパスの急坂を知る身としては、それほどでもない。この道は基本的に生活道路兼サイクリングロードのため、乗用車は地元の人達以外、殆ど前から来ない。マイペースで走ることが出来る。GIANT ESCAPE R3は高速走行には不向きだが、急坂の際にはフロントディレーラー(前ギア)には1速に入れることも出来る。高速走行は苦手のため、前3速は慎重な変速を要求されるが、ギアを落とすことはラフに入れても早めであれば、歓迎してくれる性格のようだ。フロント1速であれば、かなりの急坂も登ることが出来る。以前は青梅の二ツ塚峠も下りて押さずとも登ることは出来た。それを思えばこの坂はそれほどでもない。

 学生が多いせいか、自販機は100円とか110円、というお得な表示が多い。私よりも随分先に行ったはずのロードバイクにもう少しで追いつきそうだった。私は立ち乗りをせずにここまで来たが、彼は立ち乗りでやっとだ。まあ、ロードバイクが安いクロスバイクに抜かれるのは面白くないだろうし・・・お互い自分のペースで走りたいだろうから、視界から見えなくなるまで、自販機でジュースを飲んでやり過ごすことにした。

 左折すれば東京工科大と旧道の国道16号。その交差点を通り越して南下する。勾配はじわじわときつくなっていく。尤も国道16号バイパスの人工的に造られた歩道(国道16号バイパスは自転車通行禁止だが、歩道は可)はこんなものではないから、それと比較したら緩やかなものだ。

 上り坂を走らせること、約1km。

 兵衛川の源流が見えて来た。

 峠の頂上が大体、東京造形大学である。何とも自然エリア豊かなところに造られたものだと感心させられる。自分がここの学生さんだったら、GIANT CONTEND SL2かFASTROADで悪天候時でもない限り、毎日通学していたに違いない。現在、国道16号へ向かう新しい道路が建設されている。完成後は柚木街道へ直結するから、柚木街道−野猿街道−川崎街道−北野街道と南多摩を周遊できる良いサイクリングロードとしてもイケル道が出来ることになる。ちょっと楽しみである。

 東京造形大学を過ぎると町田市に入る。打って変わってなだらかな下り坂になる。住宅地ではないが、飛ばし過ぎに注意したい。ここで時速34kmに達した。

 JR横浜線の相原駅からは学生さんが降りて来る。リクルートスーツの学生さんも多い。阪神・淡路大震災の年に就活をせざるを得なかった我々の代とは比較にならないほど就活は大楽勝のはずだから、余裕すら表情から感じた。法政大学、東京造形大学と東京工科大の人たちだろう。といって、この駅自体、谷間に造られた駅だから、商業施設は何もない。コンビニのスリーエフがある程度。南下すると町田街道に出た。スリーエフの本社は横浜だから、神奈川の商圏に入ったことを意識させられる。
 
 あの時息も絶え絶えにして軽快車で上った覚えがある。いや、上ったなどと言えたものではない。押したのだ。そんな国道16号バイパスを思うと、こちらの道はそこまできつくはなかった。造形大学の入り口でも時速は14km程度の低下で済んだからだ。

 町田街道の「相原駅入口」の信号を横断して南下し、新しく出来たJR横浜線のオーバーパスに続く道を左折すると、難無く国道16号バイパスの元橋本交差点に達する。その交差点を横断する。16号バイパスの道幅に圧倒される。まるでアスファルトの川でも渡るような感じだ。横断すると、先ほどまでの閑静な相原駅周辺とは打って変わってクルマの量の多さ・・・東に進むと、駅入り口交差点。そこを右折するとゴール。政令指定都市の神奈川県・相模原市内有数の大きな駅だ。

 先の事だが、リニア新幹線の駅建設も予定されていることもあり、商業施設が充実し始めている。

 ゴールに着いたが、今後のため、北の久保ヶ谷戸通を通り、境川にぶつかるが、寿橋からは境川サイクリングロードの始点となっている。そこまで見に行った。

 その先の道は湘南・江ノ島まで続いている・・・。

 道の彼方を思わず見つめていた。

 そんなことを考えると、気持の良い疲れが消えて、むくむくとまた良い汗をかきたくなる思いが強くなっていく。
 
 もしマイカーでせめて、車輪を外さずに乗せられる、トヨタ・ノアといわずとも、トヨタ・ファンカーゴ、スズキ・ソリオを保有していたら、この近辺のコインパーキングに停めてサイクリングロードから江ノ島へ向かうのも面白そうだ。藤沢市は自転車道まで整っているのだ。何とも羨ましい、藤沢市民・・・しかしもともと休日は朝食を摂らないこともあり、流石に江ノ島まで行くだけの体力は無かった。

 帰りは来た道を帰るが、相原駅前から続く緩やかな直線の坂はフロントギアを3速で敢えてすすんでみた。カーブを切るところまで引っ張り、2速に、カーブを切ったところにある時速30キロの標識でローに落とせばあっさりと上り切ることが出来た。後はなだらかな長い下り坂。但し住宅地ゆえ、時折「止まれ」の標識が出て来るからその点に注意。御殿峠迂回路は行きよりも帰りの方が楽な坂のようである。

 新浅川橋は自転車の通行が禁止されているため、浅川のサイクリングロードに出て、国道20号の橋を渡る。渡った後、直ぐに川沿いの道を走る。ここは旧甲州街道だという。その道はやがてまた20号に合流するが、大和田で都道59号線に入る。途中ロードサイドで昼食に偶には八王子ラーメンでも、と思ったが、この日はどこも混雑していたため、諦めて帰宅することにした。

 途中俄か雨に見舞われた。八王子の北端にある、JR八高線の小宮駅付近でかなりまとまった雨天に。

 或る意味外食出来なくてよかったかもしれない。

 とはいえ、雨天時に乗るのは初めてのことで、ブレーキシューでホイールのリムは真っ黒になった。ブレーキを掛けるとキーキー鳴く。雨天に乗るとどうなるのか良い勉強になった。矢張り雨天にスポーツバイクは乗るべきものではない。勿論自宅でタオル一枚潰す積りで雨天の滴を拭き取れるだけ拭き取った。リム、フレーム、ブレーキワイヤー、ディレーラーワイヤー、全てである。当然タオルは真っ黒になった。ワイヤーにグリースをつけた。この時にフロントディレーラーワイヤーが緩んでいることが分かり、乾燥後、調整を行ない、路面が乾いたのを見計らって家の廻りを試運転して終了。久しぶりにフロントディレーラーを多用した気がする。埼玉の所沢もアップダウンが多いが、ここまでは無い。今回は距離以上に過酷な使用だっただろう。

 一方、アクセサリーホルダーが脱落することは無かったが、帰宅後、「お辞儀」をしていたので、増し締めを行なった。この部品、いかにメイド・イン・ジャバンの世界のミノウラ製といえども、定期的な点検は不可欠のようだ。

 子どもの遠足で先生方は「着くまでが遠足ですよ」とよく言ったものだが、ポタリングはサイクルコンピュータ上では終了でも、簡易的な整備までがポタリングである。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 〜サイクルコンピュータの数値〜

 距離:44.1km(往復)
 平均時速:18.9km(参考値)
 時間:2時間23分(往復、参考値)
 最高時速:35.4km(都道59号線下りにて)

 〜御殿峠迂回路開拓・寸評〜

 勾配:★★★(それでも国道16号バイパスの人工的に造られた急坂に比べたら極楽かも?)
 危険度:★★(危険箇所は2つ。国道16号バイパス〜兵衛川に達するまでが地元の人たちの裏道になっているため飛び出しなどに注意すべき点と、橋本付近。こちらは交通量が多い。)
 商業施設:★★(基本的に連絡路のため乏しいが、八王子みなみ野駅周辺にはある)
 難易度:★★(北野街道の裏道が慣れないと迷うかもしれない。御殿峠迂回路はマイペースならば軽快車でもとりあえず可。交通そのものは少ないので、走りやすいだろう。)
 親しみやすさ:★★(連絡路のため、マニアック。しかしこの道を使いこなせば、湘南に行くことも難しくない)
 

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