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2017年03月29日12:00

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人生意気に感ず「上海市を走る。日本の作品。上海博物館で。中国の未来」

◇26日、27日、28日と早朝の上海市街を走った。外国旅行では運動靴を持参して毎回走ることにしているが、走ることには運動のためだけでなく、その地の素顔を肌で感じられる魅力がある。上海には古い歴史と時代の先端を走る姿が混在している。プラタナスの並木が続き、未だ夜が明けきらぬ中バイクが走る。間口の狭い店の中で饅頭作りであろうか、せっせと働く夫婦らしい姿。随所に狭い路地が伸び生活の音が流れてくる。所々に日本のコンビニがある。ほぼローソンである。中に入って「ツァオ・シヤン・ハオ」と言ったら、店の主人は嬉しそうな笑顔で同じ言葉を返してきた。「おはようございます」が通じたのだ。
◇26日の交流展で、両国少年少女の作品の展示は屋内である。一堂に展示された作品を見ると、日本の子ども達の書は力強く堂々として、本場中国の子どもたちのものと比べ決して引けを取らないものと感じた。子ども達も自信と誇りを持ったに違いない。
 中国側の配慮には並々ならぬものがあった。その一つが立派な作品集である。右の頁からは日本の作品が、左からは中国の作品が並ぶ。
 初めの作品、「青雲大志」は小6の中嶋美空さんのもの、そして二番目の作品は驚くべきもので、細かい字がびっしり。「ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず・・・」と鴨長明の方丈記が綴られている。中学一年の荒川美咲さんのものである。
 私はスマホ時代の子どもたちの姿を想像しながら書を見詰めた。書は心を現すというが、機械では不可能な心が伝わってくるのだ。書の源流は中国にあるが、書を通して中国文化の奥深さを感じることが出来た。
◇27日、上海博物館で書のフロアを見た。一つの作品の前に立ってじっと動かない群馬県書道協会の会長の姿があった。私が尋ねると、一本の線から窺える筆の動きを考えているのだという。
◇私は今回の訪中で、中国は今後10年で素晴らしい国になるに違いないという感想を得た。悠久の農耕社会から急激に目も眩む物質万能、金銭万能の世界に飛び出して動揺しているのが現在の中国の姿である。やがて落ち着きを取り戻し、自信を得た時、本来の中国がスタートするに違いない。日本として重要なことは今後大きく発展する中国に、しっかりと対峙できる国をつくることである。(読者に感謝)

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