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2017年01月16日21:39

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初冬の関西旅行(4)−大津絵美術館の巻

どうにも「大津絵美術館」が難物でございまして、ここさえ過ぎれば京都の夜まであっという間なんですがねえ・・・

美術館のある「円満院門跡」って三井寺のすぐ北にあったよなあ〜と、道路に出てから左に行ってしまったのが悪く、結局遠回りすることになって疲れた足がまた一段と重くなったのでした。
もう二時を過ぎてますし、朝からの強行軍でしたから、「大津絵美術館」はあきらめて京都に帰り(そう、もはや京都は帰る処ハート達(複数ハート))、銭湯でひとっ風呂浴びてビールをキュッとやりたくなったんですが・・・
めったにこられないんだからね!というヨメはんの言葉に押されてなんとかたどり着いた円満院門跡って、なんのことはない、三井寺の敷地内にあったんです。
そして意外や意外、新しい建物が多くて幟がイッパイ立っててなんだか派手やかで、三井寺とはまるで雰囲気が違うのでした。
紅葉の季節が終わった12月の半ばだったせいか、お正月の準備にかかる前の一服状態とでもいいますか、あちこち工事してる境内をうろうろして、たぶんここだろうという建物の中に入ったものの、幾ら声をかけてもどなたもでてきません。
ここまできて諦めてなるものか!と外で働いていた工事業者とおぼしきオニイサンをヨメはんがつかまえて訊いてみたら、ちょっと待っててねっていって建物の奥に入っていきました。

しばらくしたら立派な袈裟のお坊様を連れて来てしまいました。
大津絵美術館を見学したいんですがって、おそるおそるお尋ねしたら、どうぞそちらで靴をお脱ぎくださいって割合友好的な雰囲気で接してくださるじゃありませんか。

で、ショップみたいな、豪華な応接間みたいな、受付と思しき所でお坊様にお金を払ってチケットを買いました。ひとり500円なんですが、なんだか大層なお布施代を払った様なありがたい気分になりました。
どうぞこちらへ・・・、なんて畏れ多くも御自身で重要文化財である宸殿まで案内してくれまして、お庭と建物まで見物することが出来ました。
よろしかったらお写真を・・・なんて、非常にフレンドリーなんで遠慮なくお部屋を撮りましたが、なんとまあ、投扇のしつらえがしてありましたから、観光ポスターみたいな写真になりました。
(えっと、こちらってお寺さんですよねえあせあせ
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ええ、なになに・・・
≪重要文化財である宸殿は京都御所より正保4年(1647年)移築された書院造りの建築物で桧皮葺の唐破風玄関を除き柿葺で、桃山文化をよく伝えている内裏建築、いわゆる御所建築の遺構としてきわめて重要なものです。≫
なるほどねえ、それで玉座まであるってわけですか。

それからご丁寧にトイレと「大津絵美術館」の入り口を御教示くださって、お帰りにまた受付にお寄りください、なんていって去って行かれました。
で、ワシら夫婦だけで「大津絵美術館」をたっぷりと見学させていただきました。
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「藤娘」って大津絵からきてたんですねえ目知らんかったえんぴつメモ

僕が「大津絵」を知ったのは、山口瞳さんの著作からで、それも「志ん生が唄った大津絵」なんです。
冬の夜に風が吹く
しらせの半鐘がじゃんと鳴れア
これさ女房わらじ出せ
刺ッ子 襦袢 火事頭巾
四十八組追追と
お掛り衆の下知を受け
出ていきゃ女房はそのあとで……

いやあ、暖房のない二階でしたんで寒かったけど、頑張って来たかいがありました。
一階の展示室には丸山応挙まであったもん。

で、受付までもどったら今度はちゃんと女性の職員さんがいらっしゃいました。
ショップでなにかをと見たんですが、あいにく、お昼の釜飯がおいしかったお店で売っていた大津絵の手ぬぐいやポストカードのほうが良かったんで買いませんでした。
惜しいことをしてしまいましたけど、佃煮や釜飯の素のお土産を買ったし、まさか美術館のより佳いなんて思いもしませんでしたからねえ冷や汗

え、どこが難物なんだって?
それはですねえ、ネットで「円満院門跡」と、関連する「滋賀県甲賀市の大岡寺」を調べますと、ものすごく深い暗闇が待ち受けているからなんですよう・・・
競売とか裁判とか仏像行方不明事件とか、ニュースワイドショーがよろこんでとびつきそうなお話がたくさんございますんで、御用とお急ぎでないかたで、その手のお話がお好きでしたらどうぞチャレンジしてみてくださいませ。
あ、こんなんもありました目
https://www.youtube.com/watch?v=AkwiWdBy8Xc

いやあ、深いですあせあせ
ここまで書くのに往生しました。

さ、京都に帰りましょダッシュ(走り出す様)
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