・はじめに
雪が舞っている。いよいよ、福島県も雪に閉ざされるのか、と思われるかもしれないが、
雪の粒はまだ大きく、地面にも積もらない。実質、雨と変わらない。
雪がさらさらと、細かくなり、地面を覆ってしまうようになれば、本格的な積雪になる。
そうなるのは、12月下旬からが殆どで、早くても中旬以降の話である。
ということで、福島市では、11月下旬に雪が降る時も、何年かに一度はあるが、
それは絶対に積もらない、と考えて良い。
そして、道路が滑るのは、圧雪されて溶けなくなったところの表面が濡れるからである。
従って、福島市においては、11月にタイヤ交換をするのは、業務用の車を除き、早計だ。
雪が少しでも降った＝タイヤ交換しなければならない、と考えるのは勝手だが、
高価なスタッドレス・タイヤが、より早く摩耗してしまうことになる。
それを踏まえて、毎年、12月中旬にタイヤを交換しているのだが、
そこまでの観察と考察を無視して、早く替えたほうがいいよ、と忠告する人間がいる。
ならば、1年じゅうスタッドレス・タイヤを履いておけ、といつも思っている。
喜多方も、雪が乱れるように降っているが、地面には積もっていない。
本格的に積もるのは、間近ではあるだろうが、明日以降だろうな、と思いながら、
餃子を食べに出歩いた、のだが、寒い。本日は1軒だけにしようと妥協する。
・対象
営業時間：10:00〜15:00 定休日：火曜
手作りギョーザ6個400円
店内は広く、テーブル席7席、小上がり座敷に4卓ある。
卓には酢、醤油、ラー油と胡椒がある。
昔懐かしい、100円で占いが書かれた紙が出てくる装置(C-C-S Star Ball)がある。
なお、店外にも1席だけ、テーブル席がある。夏場は利用することもあるのだろう。
・結果
大きさは中程度で、焼き目も標準的なきつね色だ。皮の厚さも中程度である。
ひだは数多くついている。餡は肉が多めになっているが、粒々とした食感である。
・考察
前も考えたことだが、どの辺りから「手作り」になるのだろうか。
餃子は、皮と餡からできるわけだが、餡を手作りしない店は少ないだろう。
皮も餡も何処かから仕入れてくるのであれば、これは手作りとは言えない。
皮と餡と、両方とも自前で作っているのならば、文句なく「手作り」と名乗れるだろう。
では、皮は市販のもの、餡は自家製、ならばどうか。
このパターンは、家庭で餃子を作る時の多くが該当するように思える。
「皮から作りました」という文句は聞くが、「餡は自前で作っています」とは聞かない。
これはつまり、餡を自分で作っている、というのは何の自慢にもならないが、
皮を自分で作った、ということは他者にアピールできることだ、ということになる。
となると、やはり「手作り」を名乗るには、皮も餡も作成して初めて名乗れると思う。
しかし、皮は既製品でも、餡は自前だから自家製は自家製だ、と言う者もいそうだ。
そうやって作った餃子を「手作り餃子」と冠して売る店も少なくないだろう。
そんな業者がいる限り、単に「手作り」と名乗っていても信用できないことになる。
今回の餃子だが、皮が手作りなのかは判らなかった。
皮の厚みが不揃いであれば、手作りの可能性が高まるが、味に影響が出てしまう。
餃子の大きさを揃えるために、真円の型で抜いて皮を作れば、機械製と疑われる。
皮の性状から手作りか既製品か判断するのは、いろいろと難しい。
ここの餃子については、餡の食感が印象的であった。
先に粒々と、と表現したが、ざらざら、とか、あるいはバラバラ、とも言える。
これはつまり、餡が口の中で容易にほどける、ということになるのだが、
その食感を良いとするのか、餡の練りが足りない(粘りが出ていない)のではないか、
と指摘するのが良いのか、何とも判定しにくい。
・まとめ
評価は3である。餡の舌触りには特徴があったのだが、好みではなかった。
余談だが、数年前、東京で雪が積もった時、その混乱ぶりが報道されていた。
テレビのインタビューで、「チェーン巻いても全然効かない」という人間がいた。
後輪駆動の車で、前輪にだけチェーンを巻いており、後輪は雪の中で空回りするばかり。
うっかり間違えて巻いてしまったとしても、タイヤの状況を見れば気付けるはずである。
このような人間は、大人として認めないことにしている。
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