楽しみにしていたこの作品。祝日前の水曜レディースデーに友達を誘って
監督は「チチを撮りに」で話題となった中野量太さん。今作が商業映画デビュー作だそう。
銭湯"幸の湯"を営む幸野家。しかし父の一浩(オダギリジョー)が一年前に蒸発してしまい、銭湯は休業状態に。母の双葉(宮沢りえ)は代わりにパン屋でパートをしながら中学生の娘・安澄(杉咲花)を育てている。そんなある日、突然倒れた双葉は、ガンで余命2ヶ月と非情な宣告を受ける。ショックを受けつつも、現実に気丈に立ち向かい、家出した夫の捜索や銭湯の再開、学校でイジメに遭っている娘を叱咤して独り立ちさせる、といったやらなければならないことをリストアップし、すぐさま行動に移すが…。
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いやーとにかくすごい熱量の作品。間違いなく今年観るべき映画
こんなに泣いたことあったっけ
というくらい友達と2人泣きまくり。周りも結構泣いてて、嗚咽を抑えきれない人もいたくらい。2016年マイベスト3入りは確実
あらすじからは余命宣告された母が最期の力を振り絞って、懸命に家族を立て直し、悔いなく生き抜く、って感じでしょう
もちろんそうなんだけど、予想を遥かに超える怒涛の展開に、一時も気を抜けず。チラチラ笑いどころもあるものの、それ以上に泣きどころが満載。これだけパワフルでドラマチックな話はここ最近記憶にない。
熱量だパワフルだ怒涛だと少ない語彙を懸命に並べているけど、私の文章力ではこの作品のすごさをうまく伝えられているか心配。冷静に振り返れば、こんなすごいかーちゃんいないよ
だし、強引でむちゃくちゃなストーリーとも思えるが、そんなマイナスを吹き飛ばす圧倒的なパワーが間違いなくある。
宮沢さんの素晴らしさは今更言うまでもないが、本作でも魅力的な双葉を大熱演
こんな素敵な人が近くにいたら、絶対好きになっちゃうわ
主演女優賞決定だね。対する娘の安澄を演じた花ちゃんも負けず劣らず、多感な中学生を表情豊かにみせてくれた。泣くのを我慢する顔がめちゃくちゃ可愛くて健気で泣かされたわぁ
その他出演陣は、頼りないけど優しい憎めないダメ亭主のオダギリさん、幸野家と関わりのある女役の篠原ゆき子さん、夫の捜索を依頼する探偵役の駿河太郎さん、夫の隠し子
な伊東蒼ちゃん、双葉がとある目的を持って子供たちと
旅する中で出会うヒッチハイカー役の松坂桃李さん等、みな好演
もうごちゃごちゃ言うのはやめよう。騙されたと思ってぜひぜひ観てほしい。双葉の強さと優しさにきっと素直に感動できるし、最後の最後でタイトルの意味がわかって、ちょっとびっくりしつつなるほどねぇ〜ってなると思う。ただし、確実に泣くからティッシュを用意して
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