杉本博司　ロスト・ヒューマン

https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2565.html
　写真展を観に来たつもりだったが、3階展示室はアートのインスタレーションだった。
　チケット売り場は長蛇の列。だが入って直ぐにその理由が解る。面白い。
　インスタレーション毎に
「今日、世界は死んだ。もしかすると昨日かもしれない」
で始まる手書きのテキストがある。様々な職業の人物が、同じ数だけ設定された世界の終末を綴っている。
　展示物の多くが氏の所有だというのに驚きだ。羨ましいなあ。

　2階展示室は普通に写真展だ。「廃墟劇場」は面白いが劇場で映画を上映して、その光で露光するというコンセプトには首を傾げる。普通に廃墟劇場を撮るだけじゃ駄目なの？そう思う私は芸術家としての素養がないのだろう。

　2階より3階のほうが面白かった。村上隆氏に似ていると思った。村上氏の500羅漢より、氏の所蔵物を展示したスーパー・フラット展の方が面白かった。

　今、出品リストに「旧日本海軍潜水艦自爆装置」というのがあって、「うおおおお！見落とした〜」と激しく後悔している。まあ良いやググれば画像くらい・・・無い！うおおおお（略）
　前述の手書きのテキストは渡された紙にも書いてあるので時間を考えて一部読まなかったが、これは各界の著名人によるものだ。私は16時過ぎに入場して係員に18時過ぎに追い出されたが、3時間ほど用意することが望ましい。