駅のプラットホームの自販機で『ミルミル』を買って飲んだ。突然飲みたくなってどうしても我慢できなかった。一緒にいた妻に止められるのもかまわず飲んだ。飲んだあとパッケージを見たらビフィズス菌、BY株が100億個以上入っていると書いてあった。100億個!! すげ〜!! 天文学的数字じゃないか!?
・・・と思ったら、自販機の『ミルミル』の隣に並ぶ『ヤクルト』が、乳酸菌、シロタ株が200億個入りではないか!? それを目にした途端、今度はどうしても『ヤクルト』も飲みたくなってしまった自分。当然すぐさま買ってゴクゴクと飲みだした。「あなた、ホントに馬鹿じゃないの!? こんなところで」と妻の呆れたような声が背後で聞こえた。〈今さら気づいたか! 〉内心毒づきながら飲み干した。
電車が家の最寄り駅にたどり着くと、近所のスーパーに立ち寄りたいと僕は妻に言った。「えっ? 何か欲しいの?」と妻が尋ねてくる。「ヤクルト」と僕が答えると、心底呆れ顔になった彼女は、一人家の方に向かって歩き出した。妻が何を怒っているのかが分からず、しばらく立ち尽くしたまま僕は彼女の後ろ姿を見ていた。
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