大館から男鹿

2016年9月21日 水曜日 晴れ
寝坊する気満々だったが、近くの中年男女2組のキャンパーが6時前から行動を開始した。遅く着いて騒がしくした私より彼等の方が正しい。それでも私の起床は7時のサイレン的音楽。
私が行動を開始すると間もなく彼等は出発した。その少し前にBMWのライダーが発った。
彼等が去って一気に静かになって寂しい。いやマジで。朝の活気が消え失せた。
残ったのは私を含めて3名。軽自動車のソロキャンパーは発つ気はないようだ。ガダパウトチェアに座ってメシを食ったりして、まったりしている。和泉ナンバーのナイトホークもそうかと思われたが、私が撤収完了間近の時に撤収中だった。出発9時22分。

昨日の日記ではさらりと書いたが、アクセルが戻らない不具合というのは怖い。昨日はアクセルを意図的に戻す運転で問題なかったが、帰宅までに死につながる事態が無いとは言い切れない。
昨日予備として買った内装3段用シフトケーブルの方が良さそう。能代のコメリの屋上で交換する。バイクの修理はホームセンターの駐車場に限る。何かが必要になれば、そこに売っている。
昨日着けたブレーキワイヤーは切るしかないから、予備の予備をコメリで買う。
ブレーキワイヤーではアクセルグリップ側を結び目にせざるを得なく、その結び目が引っかかってアクセルの動きを悪くした。内装3段のはタイコがアクセルグリップにフィットする。結び目はキャブレター側に。
ずっと良くなった。純正アクセルワイヤーと遜色ない。作業時間1時間半。

ところで能代の街。見事なまでのシャッター街だ。大きなイオンの店舗がある。なるほど、これぞイオン中性子爆弾だな！と思うが当のイオンも賑わっている気配はない（中に入って確かめたりはしなかった）。これはどういう事なのだろうか？
4年前にエンジンが壊れた時と同じルートを走っている。アクセルワイヤーが直ったエンジンはまだまだ元気そうだ。
だが、道を間違え4年前と違うルートになってしまった。間違えなければ、再びエンジンが壊れたのかな？それでも大潟村へ。
走りながら
「よく、この距離押したよなあ」とか思う。
大潟村の道の駅にはナイトホークが停まっていた。行動は似通うものである。
4年前は主に精神的に観る余裕のなかった「大潟村干拓博物館」を観る。入館料300円より価値がある。入植者の勇気と努力に敬意を感じる。館内でナイトホーク搭乗者も見かけた。

ここから男鹿半島に入る。だが、ここで16時をまわってしまった。
入道崎に17時頃着く。そのとき太陽が出ていたので夕日が撮れるかと思ったが、やがて雲に隠れ水平線は雲に覆われている。諦めて走り出す。
そろそろ今夜の寝床を探す時だ。海沿いを探すがうまい所がない。結局、山の中に候補地を。
次に酒と肴。店がない。海岸線沿いの県道59号線を行くがいっこうに無い。

ふと入った漁村の東屋に大型四駆の野宿者が居た。同類だ。漁村に店が無い事を確認する。
そうだ！こういう事は同類に訊こう。若い野郎2人だと思ったら、結構、お歳を召したご夫婦だった。近づくと奥方が
「よく、ここを見つけましたねえ」とか言ってくる。いや、偶然だ。たしかに良い野宿地だが夫婦水入らずを邪魔するわけにはいかない。
私が知りたい情報は「男鹿の市街地まで30分かけて行かないと店が無い」だった。

ドジャース男鹿店で酒と肴をゲット。肴たるお惣菜のレベルは高い。
なまはげラインを使うと、先ほど候補にした野宿地へは案外早かった。
麦酒開栓時刻20時28分。海沿いでない事を悔やんだが満天の星空、これはこれで良いや。北緯39度57分51秒、東経139度43分46秒。