例年通りの夏休み、その２

村には教会の隣に集会所がある。その庭にはパン焼き用石窯（小屋のような感じです）があるのだが長い間壊れて使われていなかった。これを村と近くの若い衆が直して、夏にこの辺の名物ブローツ（Blootz、まぁピザのようなもんです）を焼くお祭りを始めた。

タマネギ、長ネギ、ベーコンの３種類。一切れ1,５ユーロなので儲けは出るのかどうかというところだが、朝から晩まで行列が出来ていた。大きな木の下でこれを食ってビールを飲む。普段家から出ないご老人達も集まり賑やか。

隣接するサッカーグラウンド（どこの村にもあります）では鷹匠が鷹や梟を使って色々と説明している。梟が凄く大きいのでびっくり。


村には店が一軒も無い。水車小屋が夏の週末にビアガーデンを開いているだけ。ここではバカンス時期に合わせて４日間オープンエアで映画を上映する。川辺のロケーション、ビールとバーベキューがあればどんな映画でも楽しめる。


親しくしている農家では主にキュウリの栽培をしている。他に放し飼いの豚もやっている。キュウリは漬け物用だが生で食べても美味しい。子供も食べるので毎日１キロつづ買っての足りないくらい。

古いトラクターも丁寧に使っている。自分がリタイヤするまでは頑張ってもらうと言ってる。村の子供らのためにウサギ小屋も作ってある。

乳牛を飼っている小さな農家はカツカツの生活でいつも辞めようかと思っていると言うが、牛が好きだから辞められないと言う。

農家は養蜂家のために空いている土地に雑多な野草の種を蒔いている事が多い。１ヘクタール当り年100ユーロ出るらしいが、利益には全くならないという。それでもミツバチのために奉仕としてやっている。草の中にはソバも混じっている。