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2016年07月26日21:26

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イメージリーダーの世代交代はあるか

スバル、新型インプレッサの国内仕様車を公開
(AUTOSPORT web - 07月26日 16:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=186&from=diary&id=4112187


  ■新型概要■

 国産車のモデルチェンジが長くなりつつある中、インプレッサは比較的短めの方だ。3代目〜先代は4年、そして新型は5年でモデルチェンジとなっている。しかしそれでも年を追うごとにリファインを重ねて来た。新型は先代のイメージはそのままで、安全装備の強化はこの記事の通りである。

 そもそもインプレッサというクルマは3代目後期から、イメージの転換にもがいていたのが分かる。それまでスパルタンなイメージだったのが、女性でも運転しやすいと盛んにアピールしていた。しかし、なかなか焦眉を開けなかった。今までスバルはWRCの好成績から、インプレッサWRX STIが超高性能化カーで、その他のクルマはダメなクルマと思われてしまっていたからだ。本当はアンダーパワーな1.5Lの方がずっと乗りやすかったのだが。先代はスポーツからそれに代わる提案がされていなかったことに気がついたようである。そこで提案されたのが、アイサイトと称する安全装備で、高齢化社会と相まって、じわじわと支持者が増えていった。

 この結果、スバルは「スポーツのスバル」から、「安全装備のスバル」へイメージが変わっていった。そのイメージリーダーがインプレッサだったのである。

 レガシィが車幅1800mmを越えてしまい、日本の道路事情ではとても毎日乗り回すには億劫なサイズとなって来た。もう少し車幅の小さいクルマが欲しい、という要望も増えて来たこともあり、先代は車幅こそ3ナンバーサイズだが、1740mm程度に留めている。日本の道は5ナンバーサイズ(車幅1700mm以下)のクルマを元に作られた場所が多い為、1750mmを越えると使いにくくなるという意見が急に多くなる。先代はそうした要望に応えた。また、3代目ではハッチバックを元に急に拵えたセダンだったため、フォルムのデザインがいまひとつで、バランスも悪かったのに対し、先代はちゃんと一からハッチバックとセダンを作ったため、バランスが取れている。そんなことも好評の背景にあった。

 しかし、新型となる5代目はとうとうアメリカンなサイズとなり、全長は変化が殆ど無いものの、車幅は1775mmになっている。パワートレーンは154馬力と4馬力アップした。


■スバルはインプレッサよりも小さいクルマを作るのか?

 
 セダン、ステーションワゴンが苦戦する中、レガシィが90年代後半までずっと支持されたのは偏に5ナンバーサイズだったからである。日本の5ナンバーサイズには合理性がある訳ではないが、道路事情を考えれば、使いやすいサイズなのは間違いない。それが10年ほど前に5ナンバーサイズを越え、今や1800mmを越えている。アメリカンなサイズとなった。

「あれれ。レガシィって、どこの国のクルマ?」

 そんな声が聞こえて来る。

 そのニーズの受け皿となったのがインプレッサという訳だが、これまたインプレッサもまた大きなサイズとなってしまった。5代目も今の車幅を維持して欲しいと思っていたが、そうはならなかったようだ。安全装備そのものは高い評価を受けるだろうが、このサイズがネガに見える人は少なくない気がする。

 ただスバルは意外とそういうニーズには敏感なところがある。

 実際、レガシィにスライドドアを、という要望が多かった。自分は折角数少ない売れ筋のレガシィに3列シートなど自殺行為だと思っていたら、エクシーガというワゴン車を出している。このクルマ、フロントグリルはレガシィの親戚、そんな印象だが、背は高く、3列シートである。スバルとて分かっているようだ。

 インプレッサと同じく4.5m未満、車幅は先代かそれよりも小さめ、レガシィが初めて3ナンバーになったサイズの1730mm程度に留めた提案が欲しいところだ。サイズは嘗てのトヨタ・アルテッツアに近いか。アルテッツア、パワートレーンが旧かったのにある程度売れたのも、偏にカローラ並みの全長に車幅1750mm以下で扱いやすかったからだ。

 ラリーで培ったスパルタンなスバルから、安全装備のスバルへ転換したイメージリーダーがインプレッサなのは間違いないが、大きくなりすぎてしまった。日本に住む身としては、スバルが新星を生み出し、イメージリーダーの世代交代を期待したいところだ。


 

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