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2016年07月20日23:36

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『論語』の言の葉

「君子、三つの畏れ敬うことあり」(『論語』)

 
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 孔子は言う。君子たるものは3つの畏れ敬う事がある。

 先ず、天命を畏れ敬い、次に徳を持ち位の人である長者先輩を畏れ敬い、そして古の聖人の言葉を敬い畏れる。

 小人は天命を知らないで、自分勝手な行動を取り、長者先輩の寛大さに慣れて、無礼を働き、聖人の言の葉を迂遠なものとして、馬鹿にする。

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 『論語』では、君子という言葉が頻繁に出て来るが、君子という言葉は孔子の時代であれば、官僚などだろうが、今の時代は「こころある人」と読み換えても良いかもしれない。また、「天命」という言葉も『論語』に頻繁に出て来る。「世の中の流れ」と置き換えても良いかもしれない。

 人間には人智の及ばないことが至る所にある。個人レベルの身近な生活の出来事においてもそうである。人智はどうしても太刀打ちできないことがあるのだから、慎み、敬い、畏れる心をおろそかにしてはならないものだ。

 東京都では知事選が始まった。東京都の都内総生産は85兆円(2014年)、あんなちっぽけな面積でも米ドルベース(1ドル=100円)でもメキシコ、韓国と同程度のGDPに匹敵する。一地方都市でここまで総需要(GDP)がある点、世界最大だろう。都知事選とはこれだけの巨大タンカーのかじ取りを誰に任せるのかということである。

 先代の舛添氏はどう見ても「小人」だった。東京都は地方交付税を貰っていない分、会計監査院のチェックを免除されている。それに乗じて、条例で上回る金額を動かしていた。まさに「寛大さに慣れ・・・」である。実はその前の猪瀬氏が失脚したのも金銭絡みだった。それを散々批判して当選したのが舛添氏だった。彼に票を投じた東京都民は体の良い物笑いの種、という話になってしまった。どの候補者も壮大なマニフェストを掲げているものの、この2代続けて失脚の原因になった金銭的な部分にメスを入れようという公約をまだ掲げていないのは残念なことである。

 最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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