mixiユーザー(id:18419990)

2016年07月17日01:50

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大妖怪展

http://yo-kai2016.com/
 良かった。

 入場して直ぐ若冲が居る。神出鬼没の伊藤若冲。きっと居ると思ったら、やっぱり居た。とはいえ、若冲は1点のみ。彼なら妖怪・幽霊もっとあるだろうに。昨今の若冲ブームに主催者が「つかみ」で仕入れたに過ぎない気がする。

 葛飾北斎のろくろっ首はユーモラスだ。おばQやゲゲゲの鬼太郎の発想は既に江戸時代から在ったのだ。
 本展ではなく2ちゃん情報だが欧米では幽霊やお化けの出る不動産にはプレミアがつくそうだ。映画「ビートルジュース」は少し実話だったのか。我が国では安くなるのだから、自分はそこに住みたい。幽霊が出て来たら酒を酌み交わしたい。そんな落語あるけどな。

 歌川国芳の作品が多い。金太郎のその後の消息が観れる。土蜘蛛や酒呑童子を倒したりしてる。
 歌川国芳「相馬の古内裏」の滝夜叉姫の不敵な笑顔に魅かれる。古内裏は千葉県にある。場所が特定されているならばちょっと訪れてみたい。平将門は俺の中でヒーローだ。そのくせ初詣に成田山に行っている自分に矛盾があるが、もうあれから長い時間が経っていいるのだから、既に仲直りしているだろうと勝手に解釈している。違うか?あくまで平将門のようにアウトローに徹するべきか?
 平将門は江戸時代でも弱きを助け強きを挫くヒーローであったとも聞く。ま、俺は海音寺潮五郎の小説のイメージが刷り込まれているに過ぎないけどね。

 昔の人の想像力の豊かさに感動した。現代の科学によりそれらが駆逐されてしまったのでは?とも思った。だが、そうでではない。確かに科学によりかつての妖怪・幽霊は駆逐された。科学により色々な真実が解明されても新たな謎は増える一方である。現在でもその謎は空想で補完されているだろう。ただ、その補完力が少し足りないように本展を観ると思える。後世の人々は現在の空想を笑い話にするのだろう。

 最終章は「妖怪ウォッチ」。キャラクターのボツ原稿が展示されているのが粋だ。このボツ原稿にはたっぷりと怨念がこもっていることだろう。
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