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2016年07月12日00:50

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国民車・復活か?

カローラ50周年記念特別仕様車、初代の特徴的な内装“赤”を復刻。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=4087733

 カローラが50歳になった。カローラは日本が第二次産業で最も強かった時代の申し子でもあり、象徴でもある。今やドメスティックカーとして甘んじることは許されず、中国など新興国でも売られている。中国では「花冠」という名で、オーストラリア、南アフリカではオーリスを「カローラ」という名で売っている。オーリスRSに至っては、「カローラ・レビンLX」という懐かしい名だ。アメリカ、南米仕様のカローラは道が広いことを考慮し、マークXに近いのびのびとしたグラマラスなデザインで売られている。クーペボディもあり、逆輸入して欲しいところだが、そんな予定は無いらしい。今までずっと、欧州仕様、豪州仕様、米国仕様がどんなデザインで売られているか知っていただけに、なぜ日本仕様だけがこんなたそがれたデザインなのか、と思っていた。

 国民車とは常に競争に晒される。この点、カローラの過去15年は受難でもあった。

 ライバルのホンダ・フィットには抜かれ、身内プリウス、アクアにも煽られる始末。喩えていうなら、創業社長がやり手の若手幹部に煽られる、そんな様子にも見える。

 しかし現行型には漸くトヨタの伝家の宝刀・ハイブリッドが投入された。

 現行型は初期、散々な評価だった。ベースが格下のヴィッツと同じフロアパネル、シャシを使っているのにしっかり感では欧州で鍛えられているヴィッツの方がずっと上だったからだ。しかしマイナーチェンジで、ハイブリッド、トヨタ・セフティ・センスCと称する安全装備が奢られた。これまた遅いよ、と言わざるを得なかったが、投入されたことで、トヨタはまだカローラを見捨てていないことだけは分かった。

 価格帯を見れば確かにこんな値段、カローラじゃない、という意見もあると思うが、ベースグレードハイブリッドカーのオプションつきの平均価格は225万円で、それにLEDヘッドライト、175/65R15から185/55R16が投入され、専用シートが奢られていることを思えば、不当に高過ぎるというほどでもない。
 
 この50周年記念車には分からないが、ハイブリッドGならば1000kmほど乗ったことはある。で、乗った感想だが、パワートレーンはアクアと一緒で、90kgがた重たい。しかし、それをものともせずに加速していく。初代プリウスの前期型ではハイブリッドという言い訳を必要としたが、このクルマではそんな必要は全く無いほど自然だ。とはいえ、アクアと決定的に違うのは、アクアは「ハイブリッドでござい」と主張しているのに対し、カローラのハイブリッドはそれを故意に主張しないところだ。実際、ハイブリッドGはタコメータがついている。寧ろハイブリッドカーであることを隠しているような節があるのだ。しかし、普段ヴィッツのRSに乗っていた身としては、どこか物足りない。特に後席に座るとそれが明確になる。後席の乗り心地、快適性では明らかにヴィッツの方が上(身長175cm以下の人が座るという条件つきだが)。適度な硬さとCVTの制御が好印象。一方カローラは柔らかい。近距離ならばこれで良いとしても、長距離だと疲れが出そう。このあたり要改善。燃費もハイブリッドというほどでもない。18km/L程度だったから、初代プリウスと同じくらいだった。

 しかし、50周年記念車では185/55R16というワイドなタイヤを履いているから、そのあたり改善されているのではと期待している。

 マイナーチェンジでトヨタはそれほどカローラの走りについてはテコ入れしていないようだったが、次のカローラは手を入れてくるだろう。実際輸入車のセダンは売れているが、車幅が押し並べて1750mmを越えており、日本では走りにくいサイズになっている。5ナンバーのスポーツセダンというコンセプトの潜在需要はまだまだあるはずだ。路上を見れば初代の日産・プリメーラはまだまだ見掛けるではないか。

 


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