読了から1週間近く経ってしまった。感想文を書く気にならなかったのはカタルシスが無かったからだ。
だが単車海苔としてシンクロする部分は在った。
ヒロインがライダーとして優れていて、遂には主人公を追い抜いてしまうのだが、その描写が素晴らしい。
ライディングの技術的な描写を事細かに記述したら単なるバイクオタク小説になってしまうだろうが、本書はそうではない。ヒロインのライディングの無駄の無さ、しなやかさを文学的に描写している。
粋がって飛ばしてるライダーの後に付いて暫く視ている事がある。後で視ていて無駄が多い。「不思議な踊り」と謂う。溜息ついて、ぶち抜く訳だが。
それプラス当時の世界観に馴染める人に支持されているのかな?
冒頭の決闘の場所は私の職場の近くだ。
ゲートブリッジ・木遣り橋はおろかレインボーブリッジも無い時代の話だ。スマホでグーグルマップを視ながら読むと少し面白い。
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