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2016年04月12日00:15

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「望郷」(#495)

小説はスイスイ読めちゃう。


書名:「望郷」
著者:湊かなえ
版元:文藝春秋(文庫)

「暗い海に青く輝いた星のような光。
 母と暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた”おっさん”が海に出現させた不思議な光。
 そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る。。。」
ってな感じ。

いずれも地方の島を舞台にした短編集。
おもろかった。
この著者の本は暗い話が多いけど、暗い中にも救いのある話もあった。

読んでて感じたのは、「事実」と「真実」の違いかなぁ。
目に見えるものは「事実」。それとは別に「真実」っていうのもあるのかもなぁ、と。

多くの場合は、目に見えるものが全てで、それを基準に考えて、行動してればいいんだと思う。
けど、時には、見えないけれども、知らないけれども、大事なことがあるんだろうな。
その線引きが難しいんだろうけど、目に見えなくても、知らなくても、大事なことがあるんだろうな、と。

うまく言えないけど、目に見えることだけで喜んでても寂しくて、目に見えることだけを嘆いててももったいないのかも知れない。

そんなことを考えました。
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