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2016年02月18日21:53

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「残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐」@渋谷シネパレス

普段あんまり食指が動かないホラーものだけど、中村義洋監督だし、たまにはいいかねーと。また、小野不由美さんの原作小説本が山本周五郎賞を受賞しているので、物語もしっかりしていそうだな、と期待してウインク

怪談雑誌で読者の体験談をもとにした短編を連載している小説家の「私」(竹内結子)。ある日、読者の女子大生の久保さん(橋本愛)から"今住んでいる部屋で奇妙な音がする"という手紙を受け取る。興味を持った「私」は彼女と連絡をとり、一緒に調査を開始する。すると、そのマンションでは他にも不思議と人が居着かない部屋が存在した。しかも過去の住人たちが、引っ越し先で不可解な死に遭遇するケースがたびたび起こっていたことも分かってくる。そこで「私」と久保さんは、作家の平岡芳明(佐々木蔵之介)や心霊マニアの三澤徹夫(坂口健太郎)、「私」の夫でミステリー小説家の直人(滝藤賢一)らの協力を得て、さらなる調査を進めていくのだったが

*************** 重要なネタバレなし ***************

ホラー系は今まであまり観てきておらず評価が難しいが、音やインパクトの強い映像で驚かすのではなく、どんよりした空気の中、じわりじわりと真実に迫っていく過程は見応えがあって結構面白かった指でOKただし、ホラーと聞いて想像する「きゃー!」とか「ひぇー!」ってなる怖さとはちょっと種類が違うかな、と。だから、観ている時は怖いと感じることがほぼなかったんだよね。後々振り返って物語を反芻してみれば、こっちの方が断然怖いけどねげっそり竹内さんが番宣で「家に帰ってから怖くなる。」というようなことを言っていて、その意味がよくわかった。

ホラーというよりミステリーの要素が強い。久保さんの住むマンションの部屋の奇妙な音から、あそこまで繋がっていくとはexclamation ×2ストーリー展開が巧みだから、きっちり引き込んでくれた。むやみに脅かされるばかりじゃ、心臓はビクッってなるけど興醒めしてしまうからね。なので、この淡々とドキュメンタリーのように謎に迫っていく手法が正解だと思う。

出てくるアイテムがまたTHE Jホラーって感じでバッチリexclamation ×2畳の部屋、着物の擦る音、お寺、掛け軸、日本刀等々。また、あらすじに載せた以外の出演者が雰囲気を高めてくれるいい顔、演技でキャスティングはすごくよかったと思う。例えば、アパートの大家さんと自殺した若い青年。ピカイチは娘の結婚式から戻ってきて自殺した母親。もうねぇ、まさにホラー顔(失礼!?ウッシッシ)でインパクトあったわぁ。

怪談話ではよくある奇妙な音。その原因究明によって、どんどん過去の歴史を遡り根元に辿り着いた時、彼らはどうなるのか?穢れに触れてしまったことでさらにどうなっていくのか?これは映画館よりむしろ家で観た方が恐ろしさ倍増かもexclamation & question
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