オムライスのおっちゃん。

バスケットで遊んでいて、後に馬車馬のように働いてくれ
たのは６年生でありました。

それから２か月後の卒業式で、ＰＴＡ会長挨拶として、次
のような話をしました。

・・・おじさんの友達の話をします。
雨が降ったら傘が無いので、学校にいけないぐらい貧しい
のでありました。

たった一度だけ、おかあさんと外食して「オムライス」を
食べてそうです。幸せな気持ちになったそうです。

世の中に、こんなに美味しいものがあるのか。
美味しいものを作って人が幸せになるのなら、それを一生
の仕事にしよう！と、決意をし、新聞配達をしながら学校
に進み、初めは船のコックさんから初めて、今は、神戸を
代表するレストランのシェフになっています。

今度の地震では、レストランの冷蔵庫中の全部の肉を焼い
て、元町通りで、みんなにふるまっていました・・・

これから皆さんは中学校に進みます。やがて将来の進路？
という時が来るでしょう。
どうか皆さん、おじさんの友達の話も参考にして下さいな。

まちで、中学生になった彼らに出会うと、私は「オムライ
スのおっちゃん！」と、呼ばれるのでありました。