代替バスに、おとなしく我々が乗っていた頃。地震から一か月ほどしてから、神戸中心地では、壊れたビルの破壊工事がどんどん始まりました。名高い国際会館や、交通センタービル、神戸新聞会館など、軒並みに全壊でしたから、その周りのビルもほとんど、ぶっ潰

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地震の一か月あと頃。JRは、六甲道が壊滅で、灘駅から西は通じていました。阪急は、御影岡本間がぶっ潰れていました。三宮駅もぶっ潰れ。三宮に行くのには、代替バスというもので行きました。２０年以上も前の話ですから、どこからどう乗ったものやら、とにか

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一昨日のブログで、２１年前の卒業式のあいさつを述べると書きました。一昨日の、その当日の、今年の卒業式の様子に感動して、そう書きましたが。ちょっとフライングでありました。地震の年の卒業式までは、私が書いているブログで、まだまだ時間があるのでし

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昨日は、わが御影北小学校の、第６１回の卒業式でした。ということは、あの地震直後の卒業式は第４０回だったと思い、胸が熱くなりました。その卒業式は、避難されている方の代表者にお願いし、ボランティア大学生の代表者にお願いし、避難されている皆さんに

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２月中頃に学校が再開してからは、学校から５分の家に帰って寝ていました。但し、布団は敷かないで寝ていました。「避難所と言うものが無くなるまで、わしは段ボールで寝る」と宣言していました。そんなに無理しなくても、と、家内は言いましたが、そうと決め

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２１年前のことで、記憶が定かでないのですが、大丸の出勤は誰が管理していたのか・・・。売り場の人も、売り場がありません。我々宣伝部や経理部というメンバーも、事務所がありません。駐車場に作られた仮事務所のようなところに行って、そこに出来た仮の従

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大学のスタッフとして、人事教育の若い課長は、全館から５人の若い女性を集めてきました。その５人が、全員、私の「朝まで生テレビ」を見ていて、私をそれまで知らなくて、大丸に「こんないい人がいたんだ」と、胸が熱くなったと語ったのでありました。さすが

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どんな細かい仕組みであったか忘れましたが、通産省から、このたびの地震で被害に遭った企業には、休業の間、勉強すれば補助をする、というようなお達しがきました。さっそく、それを利用して、大丸神戸店の全従業員を教育しようやということになり。「大丸大

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「立ち飲み屋」で、わーわー飲みながら、大丸神戸店の将来がどうなるのや、という話をしているのは、悲しいながらも、希望があるかもしれないという楽しいことでしたが、気になるのは、大丸の仕事を支えて下さっている下請けの方々の行方でした。いつまで大丸

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什器は取り出しましたが、それで店は再開できるのか？ということが、我々の毎夜の話題でありました。毎夜と言うのは、店の近くの南京町にいち早く開いた「立ち飲み屋」に集い、毎夜論議したからであります。その論議に参加したのち、私は避難所に通いました。

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私が大丸に戻ったのは、震災から一か月後でした。その頃までに、大丸神戸店では、本館にあるお客様の商品やら値打ちのあるものは、決死隊が突入して、引き上げてきておりました。宣伝部に課せられた課題は、使える什器などを引き上げて来いというものでした。

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私は、勤務先の大丸に行きました。避難所の小学校に行っていた時が、休みだったのかどうか、今から考えればどうなっていたのでしょう。そんなことは、どうでも良いような空気が漂っていました。会社では、とにかく建物は、全壊と言う判定でした。少し傾いてい

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彼はこう言いました。「浦上さんがテレビでしゃべって、浦上さんはほんまのことを言ってるなあ。嬉しいなあ、と思いました。だけど、それで世の中が変わりまっしゃろか。どんな事件の報道でもそうですが、テレビを見てる人は、それはえらいことがことが起こっ

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３月１０日に、「ケータイブログ」が発信できなくなりました。私のIT関係の面倒を見て下さっている若者と連絡が取れなくて、ケータイブログを見て下さっている皆様には、失礼しておりました。本日、彼がやってきて、すべてを直し、また教えて下さいました。彼

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御影北小学校にも行きました。先生方が、拍手で迎えて下さいました。先生方が、いかに献身的に学校を守り、避難者にあたたかく接していたかということをテレビで話したことへのお礼を言われました。お礼を言われるほどのことはない。事実を述べたことだけのこ

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会社に行きました。大丸神戸店です。知ってる限りの全員が観ていて下さいました。そして、ほめて下さいました。被災にあった神戸市民の思いを、よくぞ伝えて下さった、と言うのであります。そんなに俺は、わしゃわしゃ言ってなかったけど、と言いますと、わし

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昨夜は、大学同窓会の春の会が行われました。神戸の経営者の方がたくさんおられます。経営者の皆さんの発言を。特集します。「仙台の友人の経営者が、あんな大防波堤なんか意味がない、せめてその上に高速道路にして、物流や観光に役立つようにと、国に言った

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神戸市会議会運営委員会がありました。冒頭、東日本大震災の犠牲者に対して黙とうを捧げました。帰りしな三ノ宮駅で、「岩手日報」の号外を配っていました。号外と言っても１２ページの部厚いものです。尋ねると、あの時、神戸の方にお世話になったので、岩手

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いつも「うらがみブログ」は、ケータイブログに書いて、それをコピーして、フェイスブックやらパソコンブログで発信しているのですが、ケータイブログの調子がおかしくなりました。そういうことの面倒をすべて見て下さっている若者が、留守で、途方に暮れてい

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その日の「朝まで生テレビ」の神戸のスタジオは午前３時まででした。帰りはタクシーを用意してくれました。家に帰ると、家内と小学校４年生の長男が迎えてくれました。リビングでは、家が全壊して避難してきている家内の両親が、まだ続いている番組を観ていま

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その時の「朝まで生テレビ」で、私の話したことを、思い出して書いてみます。「自衛隊を早く帰しすぎや。自衛隊の風呂ほど、被災者を癒したものはないのに」「知事さんも市長さんも疲れておられるから、ここらで一日、被災と戦うのを止める日を作って、休息し

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その番組で、いかに被災者が困っているか、家や仕事を無くした方が悩んでいるかを訴えました。途中で、こんなことがありました。女性弁護士の方が「そりゃお気の毒ですが、それはそれで仕方がないことです」と言われました。私は「田原さん、田原さん・・・」

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放送は、１２時からでしたが、指定された場所に、１１時に着きました。生田川沿いの、一部損壊マンションの一室です。避難所の期待を担って、家から一時間歩いて行きました。親友のプロデューサーが、電話で注意してくれます。「いいか、この番組は、長々と話

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学校が再開した頃、地震から一か月後に、東灘区本山中町と、長田区の御蔵菅原を案内した、全国朝日放送「朝まで生テレビ」のプロデューサーの親友から電話がかかってきました。「お前さんには、発信力があるから、テレビ出てくれ。避難所となっている小学校の

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「死」とは、何か。これほど校長室で議論された話題はありません。校長先生は、南海地震やら空襲を経験されていますから、身近なものです。私も終戦後間もなくの生まれで、栄養失調やら疫病で、幼い友達を亡くしていますから、身近なものです。「生」と「死」

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昭和３４年。中学校一年生の時に、伊勢湾台風という大災害がありました。高潮で、５０００人の方が亡くなりました。「友達が亡くなって寂しい」と、インタビューに答えている少女の姿が忘れられません。モノクロのテレビの時代です。そう言っている彼女も、両

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