彼ら、彼女らは、子どもたちと遊んでくれたことです。
校庭じゅうを走り回って、さびしい思いをしている子ども
たちの相手をしてくれました。
その仕事は、校長先生にも私にも出来ないことでした。
震災後10日ぐらいになると、避難所とは関係のない学区
の子どもたちが校庭に遊びに来るようになりました。
バスケットをしている小学校上級生の何人かに、
「プールからトイレに水を運ぶことぐらい手伝ったらどう
や」と、声をかけました。
彼らは、私の言葉を無視しています。
「なんでやねん」と、問いかけますと、
「手伝ったらどうやねん、という言い方が気に入らへん。
手伝ってくれへんか、と、言ってほしい」
ということでありました。
バスケットを続けています。
「遊びが終わってからでいいから、お願いやから、水運び
手伝ってくれへんか」とにっこり言い直しました。
彼らは、馬車馬のように働き始めました。
それから、言葉遣いには気を付けようという人生に改める
ことにしました。
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