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2015年12月10日23:32

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放射能を浴びたX年後2

 ポレポレ東中野で「放射能を浴びたX年後2」を見る。取引先の会社が関わっている映画の1本だが、それを抜きにしても見ようと思っていた作品。
 46年に始まったアメリカの南太平洋での核実験。それによって近くで操業していた日本の漁船が被爆。被害は第五福竜丸だけでなく、多くの船が巻き込まれている。さらには日本全体が放射能に覆われる。日本政府はアメリカに言われるまま黙認。衝撃的内容であり、伊藤英朗監督は地味な作業を積み重ね、これを突き止める。伊東監督のジャーナリストとてのすごさにも感動。
 衝撃を受けたのは私だけではなかった。漁師町の室戸出身の女性がこの映画に驚き、36歳で死んだ漁師の父親について調べ始める。
 今回は地元出身の人なので、漁師たちもすぐ話してくれる。爆発の後、海が黒くなるなど、前作以上に大変な証言が出る。また、横のつながりもできて、室戸出身で、同じく漁師の父親を若くして亡くした漫画家の和気一作が協力。この人のデビュー作は、父親の思い出を描いた話であり、自分の証言と漫画をj並行して見せる演出が面白い。
 父親の船員手帳が見つかる場面もいい。海に出ている時間が長く、あまり接点のなかった父親の、娘への愛情が記されていて感動的。そしてこの手帳をきっかけに厚生労働省に情報開示を請求。父親の船が汚染魚を乗せていたことを突き止める。
 今回も伊東監督の仕事が素晴らしい。福島原発の事故もあるし、さらなる放射能問題への追及を期待。
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