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2015年12月08日21:41

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ひとしずくの涙

国上山(くにがみやま)の五合庵で静かな生活を送っている良寛さまのところに、心を暗くする一通の手紙が届きました。

良寛さまの実家、弟の妻おやすからのものでした。
一人息子の馬之助の放蕩が高じて手のつけようがありません。
ただ一人の伯父様から厳しく意見して欲しいというものでした。

翌日重い足取りで出雲崎に向かいました。

馬之助の顔を見ると、どうにも意見する気になれず、
〃今日こそは〃
〃今日こそは〃
と思いつつ、四日目の朝を迎えました。

良寛さまは、すまなそうに「わしは、もう帰らせてもらおう」と
ポツリと言って立ち上がり玄関に行きました


あわてて出てきた馬之助に、
「馬之助、わしはもう帰る。今度いつまた会えるかわからんが…」

「馬之助、わらじのヒモを結んでおくれ」と言いました。

馬之助は「ヘイ」と返事してしゃがみ、良寛さまのやせ衰えた足を見て、
この次お目にかかるのはいつのことだろうと、
ふと淋しい、はかない思いにかられ、良寛さまの足を撫でました。

その時、良寛さまの熱い涙がひとしずく、ポタリと馬之助の襟首に落ちました。

馬之助が思わず上を向いた途端、二人の視線が合い、みるみる二人の眼からハラハラと涙が流れました。

この時から馬之助はまるで生まれ変わったように別人になったといいます。

良寛さまの優しい眼差しとひとしずくの涙は、百万言の意見にも優るものでした。

ブッダ(お釈迦様)が29才の時、城から外出しようとした時、

東門を出ようとした時に老人に出会います。

南門を出ようとした時に病人と出会い、

西門を出ようとした時に死者の葬列に出会い、

北門を出ようとした時に僧と出会ったといいます。
ブッダが出家する時に悟った最初の真理が

『生老病死(しょうろうびょうし)』でした。


人生とは「苦」に満ちたものだととらえました。

苦がなくなる「八正道」を説きました。

人生で「困ったこと」がなくなる八正道。

1.成道(じょうどう)
いいことが、さり気なくできる。

2.生老病死
避けることのできない四つの門。

3.怒りの抑制
心を強くする最上の法。
4.輪廻転生(りんねてんしょう)
むやみにびくびくしなくなる。

5.涅槃(ねはん)
クヨクヨの回数が減る。

6.功徳(くどく)
地元や近所をもっと大事に。

7.偉大な力
生きているのでなく、
生かされている。

8.正道
完璧なんか目指すなexclamation ×2

簡潔に説明するとこんな感じでしょうか。

今日は心に感じたお話を私が忘れないためにも書かせてもらいました。

おやすみなさい。


合掌
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