中にはもっと悲惨で、会社も家も潰れてしまった、という方
もおられました。
ひとりひとりひとつひとつの出来事をとってみれば、ふだん
なら悲嘆に暮れているような出来事のオンパレードですが、
比較的みんなが元気で、明るかったのは、大勢の人で、集団
で暮らしているからでしょう。
「お互いさま」という精神、気合に避難所じゅうが溢れかえ
っていました。
人が大勢いて、話すことが出来る!
このことは、相当な力を持っています。
「御影も相当やられたけど、50年前の空襲に比べたら、そ
らましやで」
「やられたのは、神戸だけらしいで、こんなもん、すぐ復興
するで」。
「心配せんとき、生きとったら、またええことあるで」
さらに燃やし続けた「焚き火」の力も大きいです。
火を眺めていると、心がなごみます。
焚き火は昼間も燃やして、そのエネルギーは「味噌汁」の力
にもなりました。
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