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2015年11月29日23:02

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バカの壁にぶち当たる

 ラズリの散歩・夕方の部を少し早めて午後2時前に家を出る。これからどこに行こうかね。
 週末の鎌倉駅周辺は人、人、人の波なので、敢えて人通りがいちばん多いエリアに足を伸ばしてみよう。普段はまるで阿呆のようにあっちふらふらこっちふらふらと歩いているものだから、ときどきは混雑の中を歩かせるのが人慣れしてよろし。
 駅の改札口をゆっくり歩いて東西通り抜けの地下通路に進むと、12月6日から始まる「人権週間」のポスターと著名人のメッセージが掲示してあった。年を追うごとに人権週間は名ばかりとなってきたが、日本国憲法の灯を消してはならぬ。桂歌丸さんとか竹下景子さんらの直筆による色紙を一枚一枚読んで、そんな意を強くする。稲川淳二さんの色紙には、次男が障害を持っているのでなお人権について考えさせられている、というようなメッセージが書かれていた。2日か3日前、茨城県の女性教育委員が「障害児は予算を食うので妊娠時期に障害の有無をチェックして産まないように……」という主旨の発言があったが、怖いと思うのはこの手の考えを公の立場の人間が公の場で述べていいのだというような愚劣さが許される国民的土壌となることだ。
 裏駅から紀ノ国屋前まで進んで大きく駅周辺を一周して帰宅、45分の散歩。途中、細い体型のボーダーコリーに遭遇し、飼い主さんと1分くらい立ち話をした。東京からわざわざ来たそうだ。犬と一緒に秋の鎌倉散歩という目的で。
「お茶でも飲みにいらっしゃい」と言われていたので、約束の午後3時にお寺へ。
 現在、お寺にはご住職以外に5名ほどの僧侶がいらっしゃって、女性が一名執務している。彼女も含めていろいろと会話をしたのだけど、自分がいかに無知無教養であるか、という「バカの壁」にぶち当たった。ソクラテスは自分が無知であることを知るということが知性であるみたいなことを言っていた気がするが、私はその意味に於いて知性が備わっている(笑)。……なんてわけもなく、ある種の衝撃を受けたのだった。が、学ぶというのは別に出発時点がいくつであろうと遅すぎるということはない。(萩原)葉子さんは「出発に年齢はない」ということを座右の銘にされていた。お寺を出るとき、明日から努力をする自分になろう、とマジで誓った。
 夜9時。ほとんど素養がないのだけど、NHKEテレの「クラシック音楽館」を聞いた。今日はシベリウス特集で交響曲「フィンランディア」、バイオリン協奏曲ニ短調など、2時間にわたってシベリウスが特集されている。バイオリン協奏曲は偶然、諏訪内晶子さんがソロで、今日長々と話をしたお寺の女性の親戚だ。
 シベリウスはフィンランドで「アルファベットくらいにポピュラーなものだ」と楽団員の女性が解説をしていたが、森から聞こえてくる旋律があるようでない風の音、くらいにしか私には理解できず、諏訪内さんに申し訳ない気がした。こちらに素養が全然なくてすみません、みたいな。で、交響曲第2番の第一楽章が終わったところでとうとうテレビを消し、こうして日記を書いているのだった。
 が、明日から気合いと根性を入れて頑張る所存だ! 
(小学校3年生くらいから毎年正月、新学期が始まる4月に「今年こそ頑張る」と気分を新たにするのが趣味になっていて、久しぶりにその趣味を思い出している) 
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