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2015年11月22日22:32

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シュツットガルトバレエ団「オネーギン」

いやあ、この日記を書くにあたって過去のオネーギン関係の自分の日記を読んだのだが、

なにもわかってない(笑)。

この作品での3幕目のオネーギンのタチヤーナへの愛情は全くのメタファーでしかなくて、

ガラなどで3幕目のパ・ドゥ・ドゥばかり観てるとただの恋愛話に見えちゃうんだけど、

実は、見える世界に全く色彩を失ってしまっているオネーギンが、

(それこそ離人症みたいに、世界と出会えない日々を送るのが、彼だ)

タチヤーナを望むことによって、

再び世界に色彩を取り戻すよすがにするために彼女を求める、

(1.、2幕目よりも、時が経った3幕目の時の方が、彼の苦しみはかなりせっぱつまっている)

そんな絶望的な彼の人生の話だった。

3幕目1場に、宴席で一人になった彼を過去の人々(イメージ)が走馬灯のように現れる、

そんな演出が入っているのに!

しかも自分はオペラまで観ているらしく、

(実は今回観て、オペラも観なきゃと思ったのだが)過去が日記で発覚したのに、

作品のこの図式に一回も気づいていない自分の情けなさ!

いやー、やっぱり日記をその時思ったことを書き綴ることに自分の中で決めておいてよかったわ。

自分の成長がわかった(笑)。マジで。

ロシア文学&クランコ、侮りがたし。
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