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2015年11月12日20:27

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「ボクは坊さん。」@渋谷シネパレス

予告で観て、地味だけどなんとなく面白そうexclamationと気になっていたこの作品。伊藤くん、濱田くんとキャスト的にもいい予感がして、映画の日が日曜だったので朝一の回へわーい(嬉しい顔)

愛媛県今治市の永福寺で生まれ育った青年、白方進(伊藤淳史)。高野山大学を出て僧侶の資格は得たものの、お坊さんとなる決心がつかないまま、今は地元の本屋で書店員として働いていた。ところがある日、永福寺の住職である祖父(品川徹)が急死し、進は名を光円と改め、住職となって永福寺を継ぐ決意をする。しかし、知っているようでまるで知らなかったお寺の世界に戸惑うことばかり。そんな頼りない光円に長老の新居田(イッセー尾形)はじめ檀家衆もあきれ顔。おまけに秘かに想いを寄せていた幼なじみの京子(山本美月)は、突然の結婚宣言。しかも、その式を永福寺で行いたいというのだった。こうして悩み多き日々を重ねながらも少しずつ住職としての経験を積んでいく光円だったが…。

これは当たりぴかぴか(新しい)馴染みのないお坊さんの世界のあれこれを垣間見られる職業ものとしても楽しかったし、人の生死について仏教の教えを通して、観る者に問いかけてくる作品だった。辛いエピソードもあるけれど、主人公と一緒に悩みながら、泣きながら観て、終わった後はとても清々しい気分になった。

原作本は24歳でいきなり住職になった白石密成さんのエッセイだそうで、新米僧侶の目線で話が展開していくのでわかりやすいし、感情移入もしやすい。資格はあるものの実務を経験しなければわからないことばかりの主人公が悩みながらも様々なチャレンジや決断をして、成長していく姿は素直に応援したくなった。

長老に"お坊さんは地域の顔だ"と言われ、自身の心を整えるよう諭される光円。自分なりに頑張ってるのにと落ち込み、幼馴染に愚痴りながらも素直に受け止め模索する。そんな真面目で一生懸命な光円役は伊藤くんにドンピシャ。主演男優賞をあげたいハート

幼馴染役の溝端淳平くんと山本美月ちゃんは映画のオリジナルなキャラクターだそうだが、ストーリーにがっつり絡んでくるので、エッセイは原作というより原案に近い感じ。特に美月ちゃん演じる京子のエピソードはかなりシビアで、私が京子の夫(遠藤雄弥)の立場だったらどうするだろう。。と真剣に悩んでしまった。

光円の大学の同期役の濱田岳くん、渡辺大知くんとのやりとりも愉快だったし、他の寺の住職役の駒木根隆介さんも味のあるキャラクターで和ませてくれた。重いエピソードばかりではなく、ほっとするシーンも所々にあって、そのバランスもよかったと思う指でOK

これはぜひぜひ観て欲しいなぁ。監督の真壁幸紀さんは本広克行監督や山崎貴監督の助手として経験を積み、ショートフィルムで賞を獲ったりして今作が長編デビューだそう。次回作にも期待だわハート達(複数ハート)
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