タカダアニマルホスピタルへ

　年に1回の狂犬病予防注射とともに、同じく年に1回、犬特有の病気予防のための混合ワクチン注射がある。ラズリ宛てに「10月中にどうぞ」と動物病院から案内が届いていたので、本日接種に行った。
　以前からダイエットを励行するようにと忠告を受けているのだが、7月に較べて200グラム体重が減ったので安堵。しかしまだ1キロ以上減らすようにと指導をされ、さらにワクチン＋フィラリア予防薬1カ月分で8600円という高額支払いとなって、帰り道は心が凹んだ。しかし今さら安い別の獣医に転院するわけにもいかないだろう。

　今月3日、野澤一の蔵書が100冊ほど見つかった、という報せを著作権継承者たるご長男から受け、その日にすぐさまお宅にうかがって見せてもらった。なかにソローの翻訳書が4冊あって、書き込みやアンダーラインがなされていた。それを見て心にさざなみが立った。そこに野澤一がいる、野澤一がこの本を手に取って読み、鉛筆で感じたことをメモしている。
　これらの本は山梨県立文学館に保存資料として寄贈される運びだ。が、その前にこれらの本を私がいいように読んで欲しい、と頼まれた。
　学者でないばかりか、文献的な価値や古書としての希少性さえもわかっていないこともあって1週間ほど前に日本ソロー学会の会長に相談の手紙を書いて送ったら、今日お返事をいただいた。うち3冊は学会の会長でさえ見たことがない、と言う。
　ありがたいお手紙だ。すぐに礼状を書いて投函した。
　しかし、こんな貴重な本を無学な私が読んでいいのだろうか。また、果たして野澤一レベルで読みこなし、いわんやソローと野澤一を比較対照しながら読み解くことができるのだろうか。そんなことをつらつら想うと、気持ちが強張ってきた。
　今日は他にも嬉しい手紙を受け取った。プライベートな交流ではなるたけメールを使わないよう心がけていることもあって、手紙（＆はがき）を出すことももらうこともネット以前とあまり変わらない。ただ、手書きはもちろんのことパソコンで書いても印刷して切手や封筒を選んで投函してと、面倒ではある。生きること自体が面妖にして面倒なので、なおさら厄介だなと思う。が、この面倒さを放棄してしまったらもはや自分は自分でなくなってしまう、という矜恃だけで、今日なんかも礼状をしたためた。

　テレビでの扱いや讀賣・産経といった大政翼賛会新聞の報道は知らないが、朝日では連日辺野古の埋め立て再開を大きく取り上げている。辺野古湾調査のためにブイを設置しただけで94箇所もの珊瑚礁が傷つけられた（http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-241634.html）。もし埋め立て工事が本格的に着工されたら何千何万もの珊瑚礁が破壊されて生き埋めになる。それで平和を永遠に守られるのならまだしも、むしろ戦争の危険にさらされるリスクが高まるだけなのに、かような環境破壊が白日衆人環視の下、おこなわれるというのは非国民的な暴力行為以外のなにものでもない。珊瑚は中国で結構な高値で取引され日本近海で密漁が多いと昨年に繰り返し報道されていたものだが、こういう事態になるのならいっそ中国人が辺野古の珊瑚を根こそぎ密漁して欲しいと思う。埋められてしまうのだから「もったいない」精神で利用するがよい。お亡くなりになったマータイさんだって賛成するだろう。私は中国嫌いだが、それよりさらに安倍とその一味がイヤで仕方ない。日本国土の海を汚して平気な神経というのは、ニューロンがぶつぶつと切れた無神経でしかなく、小保方晴子さんが作ったSTAP細胞を移植でもして神経回路を再生させて欲しい、とせつに願う。
　神経がピリピリしたら好きな曲100のなかから1曲か2曲選んで聴く。今日はこの曲だった。