秋と言えば、「くっつき虫」です。
たとえば、オナモミとか。
子どもの頃、秋の野で遊んでいて、
気づくとオナモミが服にくっついていたものです。
くっついたオナモミを引きはがして、
友達目がけて投げつけて、くっつける、
なんてことも、しましたっけ。
くっつける、より、くっつけられることのほうが
多かったですね。
家に帰るまで、オナモミがくっついていることに
気がつかないこともありました。
それくらい、夢中で遊んだのです。
オナモミという言葉を聞くと、
あたり一面が野原で、虫たちの鳴き声が聞こえ、
トノサマバッタが時折、跳び出してくる。
そんな風景が、頭の中に広がります。
私の家の近くでは、オナモミを見かけません。
秋の野に遊ぶ遊びを再びはしないから――かも。
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