■ホンダのシビック、北米で10代目発売へ 日本でも復活
(朝日新聞デジタル - 09月20日 18:28)
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ホンダに限らず、日本の自動車メーカーは次から次へとペットネームを消し過ぎてはいないだろうか。
今回は朗報だが、それでも一部の好事家で、しかも経済的に余裕があり、子育てとは無縁の人しか先ず手は出せないと思われるタイプRのみというのは淋しい。
米国、豪州、欧州ではシビックは未だになかなか好評なのだが。
ペットネームなど要らないというのであれば、外国で販売しているマツダのように、MAZDA2(デミオ)、MAZDA3(アクセラ)とつけても良いし、プジョーのように、108、208、308・・・と名付けたら良かろう。
トヨタのペットネームは「CAR」の頭文字の「C」で始まるものが多いが、
セリカ、カルディナ、カローラ・レビン、チェイサー、クレスタ、コロナ、カリーナ・・・。
最早これらのクルマは中古車でしか買えないのだ。
ペットネームとブランドの関係が分かっているのは三菱くらいかもしれない。三菱はギャラン、ミラージュ、RVRを復活させたし(尤もミラージュはCセグメントから下りてBセグメントとなってしまったが)、海外ではギャランよりもランサーの方が知られているので、ギャランに「ランサー」と名付けて販売を続けている。
日本仕様のシビックの躓きは商品企画の不味さだろう。代を追うごとにどんどん大きくなってしまったことに尽きる。特に先々代ではシビックの特徴だった、3ドアハッチバックはタイプRのみ。レギュラーモデルは5ドアハッチでプチ・オデッセイみたいなデザインになってしまった。一応グッドデザイン賞は受賞しており、スペース・ユーティリティではこの当時発売されたトヨタ・Opaや日産・ティーノと退けを取らない。
が、シビックがトヨタ、日産に近づいてどうするのだ、とずっとホンダ車を乗り継いで来た人達は思っている。
それから3年も経たずしてフィットが出た。こちらは大ヒット。このクラス独り勝ちだったトヨタ・ヴィッツのカウンターパンチャーとなった。
シティ・フィットというペットネームの下の名などわざわざ持ち出さず、いっそのこと「シビック」と名前をつけて売れば良かったのである(自分も騙されて買ったかもしれない)。50代以上の人でフィットに乗っている人達の大半が嘗てのシビックの面影をそこに感じて買っていると聞いている。日本で売られているホンダ車で最も嘗てのシビックに近いといったら、フィットをおいて他に無い。
この不味さ、ホンダがペットネームを真剣に考えて来なかったことの証左だろう。一部のお金持ちやクルマ好きで無くても、レジェンドは知らずとも、シビックという名前は皆知っている。いやいや何もこれはホンダに限った問題ではない。大半の国産自動車メーカーの弱点になりかねないことである。この皆知っているということがブランドイメージとしたら、ペットネームはブランドイメージにつながってゆく訳で、もっとペットネームを大切にした方が良いだろう。何も感傷的な話ではない。
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