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2015年09月22日15:34

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「お盆の弟」@K's cinema

弟・渋川清彦×兄・光石研という組合せだけでもワクワクハート達(複数ハート)去年観て大のお気に入りになった「百円の恋」の足立紳さんが脚本本だし。地味な映画だから誘うの躊躇したんだけど、友達もたまたま新聞に記事が載っていて気になっていたとのこと、日曜日の午後に新宿へダッシュ(走り出す様)

妻(渡辺真起子)に愛想を尽かされ、ガンで入院中の兄(光石研)の看病を口実に実家に舞い戻った売れない映画監督のタカシ(渋川清彦)。新作映画を撮れば妻とヨリを戻せると信じて、地元の悪友でシナリオライターの藤村(岡田浩暉)と脚本づくりを開始する。そんなある日、藤村から美人の涼子(河井青葉)を紹介されたタカシ。彼女に好感を抱き、独り身の兄のお嫁さん候補にと期待を膨らませるタカシだったが…。

一時期、ダメ男が主人公の映画ってよくあった気がするんだけど、久々にそのジャンルの人間ドラマ。たった1本しか撮ったことのないうだつのあがらない映画監督のタカシが主人公。確かに、いい歳して実に頼りないが、性格的にはいい人の部類だし、あの笑顔は反則だ。もうねぇ、憎めないのよウインク

キャスティングがまた絶妙exclamation ×2渋川さんのなんとも言えない存在感、かっこいいんだけどそれをうまく封印して、情けなさ全開でタカシを演じている。対する兄の光石さんもさすが。女性に縁がない頑固で真面目な人物を実在感たっぷりに演じている。

タカシの悪友でいつもシナリオの依頼を受けている藤村を演じた岡田さんも今までみたことのないヘンテコな役ですごく新鮮だったなぁ。意表を突かれて、いっぱい笑わせてもらったウッシッシ

きっと男女で随分印象が違いそうな作品。男はコメディタッチに油断していたら、自分のダメな部分をグザグザ刺されること間違いなし。女はこんな男に留まってちゃいけないと思いつつも、母性本能くすぐられたりして、でもやっぱりリアリストだから、最後にはスパッと決断したタカシの妻(渡辺真起子)にきっと共感するはず。

何故白黒exclamation & questionと最初は思ったけど、なるほどこの映画のテイストにピタリとマッチしていて、心地よい。カラーでない分、観客に色々と想像させる効果があったのかも、なーんて偉そうに。笑

ダメ男の日々を淡々と描いているだけのようで、ものづくりを志した人や今まさにその渦中にいる人にはガツンとくる作品になっていると思う。私はクリエイティブなことには全く無縁の人生だけど、何かになりたくてなれないもどかしさや苦悩するタカシの心情は十分伝わってきた指でOK
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