随分前のことです。
中国から来た墨絵の先生に絵をならっていた時がありました。
あなたは筆使いがいいですねとほめられた。
ホッとして打ち明けました。
書道教師をしていると。
納得されて山水画を色々教えて頂きました。
墨絵のことを禅画といいます。
何故色彩を使わないのでしょうか?
墨一色のみです。
本当の美しさは色彩では表現できないという考えがあるからです。
夕焼けの美しさは、見る人によって感じ方が違います。
墨で表現することにより、見る人が色々と想像してくれる。
それから
『墨に五彩あり』と
表現されています。
無限大の色の広がりがあり見る人の心持ちで幾重にも広がっていく。
「目に見えるものが
すべてではない」と教えられました。
言葉や態度も大切ですが、心を伝える事の
大切さを知りました。
家の前に打ち水したり
床をみがいたり、
花を生けたり
掃除をしたり
おもてなしも
心を伝える大切さを
教えています。
禅の言葉に
『不立文字、教外別伝(ふりゅうもんじ、きょうげべつでん)』があります。
真の教えは文字や言葉では表現できないところにある。
本当に大事なことは言葉にできないということを意味しています。
今日も
心を伝える
一日にしたいものです。
意識して努力を
合掌
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