『艱難汝(かんなんなんじ)を玉にす』
という諺があります。
多くの困難や苦労にあい、それらを克服していくことによって、
美しく磨かれた玉のように人格が練磨され、立派な人間に成長すること。
私はそれを
『玉磨(ぎょくま)の人』と呼びました。
私はまず頭に浮かぶのが鑑真和尚です。
聖徳太子が200年後の日本には仏教が栄えるだろうと予言しました。
しかし、200年後の日本の仏教には正しい戒律がないため僧侶達の品格が問題となり、
日本に仏教の戒律を教えてくれる僧の派遣を依頼するために二人の遣唐使を派遣しました。
唐の高僧鑑真は昔、中国の高僧が亡くなり倭国の太子に生まれ変わり仏教を広めたという伝説がある。
聖徳太子の予言の200年後の今、未開の地に行く決心をしました。
唐一番の高僧が約束されていたのに。
20人の弟子を引き連れて海を渡りました。
しかし、座礁し船は大破してしまい、近くの漁船に救われました。
10年に5度の失敗で、目を悪くしてしまいます。
6度目の挑戦で沖縄にたどり着く。
奈良の東大寺に5年、
唐招提寺に5年
日本に仏教の戒律をひろめたのです。
これだけの困難を乗り越えてきた鑑真和尚を
思い出せば、
艱難辛苦を乗り越え
玉磨の人になれるよう
頑張ろう!
と思いました。
皆様も幾多の困難を乗り越えて、
光輝く玉になりましょう。
合掌
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