ワーナー・ブラザーズ試写室で「死霊高校」の試写。93年、高校演劇上演中に、少年が事故死。20年後、同じ芝居を上演することになる。それを妨害するため、高校生男女がカメラを持って深夜の学校に侵入するが、学校に閉じ込められる。
またしてもフェイクドキュメンタリーのホラー映画。ブレアの森が深夜の学校になった感じ。主人公は自己中心的なジョックスで気持ちも入らず、カメラに映る怪異も、白石晃士監督の作品群を見た目後では、案外平凡。
しかし深夜の学校、と言うか劇場の雰囲気や、後半の20年前の謎の解明は、なかなか面白い。舞台上で演劇が再現されるクライマックスは、迫力があった。また、ワーナーの試写室だけあって音響が素晴らしく、ショックシーンが体に響いてくるのもいい。
謎は完全には解明されないのだが、あのラストは多少強引ながら、辻褄はあっている。監督は知らない名前だが、役者と役名が同じだし、映画が劇中で死んだ登場人物に捧げられているあたり、白石監督の作品を見ているのだろうか。予想したより楽しめた。
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