松山ケンイチ×久々のSUBU監督作にワクワク
でも、ファンタジーだしどうだろう
と思いつつ、友達を誘ってみたらOKもらえたので、土曜日の夜の回へ
天界では、数え切れないほど多くの脚本家が下界の人間一人ひとりの"人生のシナリオ"を書いていた。下界の人々はそのシナリオ通りに人生を送っていたのだった。茶助(松山ケンイチ)は、そんな脚本家たちに茶を配る茶番頭。ある日、茶助が気に掛けていた口のきけない可憐な女性・新城ユリ(大野いと)が、彼の不用意な発言が原因で交通事故死する運命に陥ってしまう。そこで自ら下界に舞い降り、ユリを助けてしまおうと大胆不敵な行動に出るが…。
松山くんの演技には絶大の信頼を寄せているので、なんやかんや彼の作品は観に行くことが多い。フィルモグラフィーをチェックしてみたら、まだ無名時代のちょい役出演も含めて24作観ていた
今作も奇想天外なストーリーだけど、抜群の説得力をみせる彼のおかげでだいぶ助けられていたように思う。
天界の多くの脚本家が書くシナリオによって、下界の人々の人生が決まっているという設定からしてまずユニーク。SABU監督らしいスピード感溢れる演出は、良くも悪くも世界観を把握するまで少々時間が掛かったが、映画を観ているなぁという高揚感は確かにあった。
光の使い方が巧みで 薄暗い雑然とした骨董品屋の店内が、一瞬にしてキラキラ
と別世界のようになる場面がとても綺麗だった。真夜中の商店街を男3人で歩く姿を俯瞰で映す場面も光の加減が絶妙で、印象に残っている。監督のこだわりやセンスを感じた
茶助は天界にいる頃から気になっていたユリの運命を変えるべく、下界に降りて奮闘するが、そこに他の脚本家たちからの邪魔が入る。さらに天界で茶番頭をする前の下界での過去が明らかになったり、病気や怪我を治してしまう特殊能力によって、彼の元に人が集まって等々、てんやわんやでまあ忙しい。
SABU監督自ら手掛けた脚本
はオリジナルならではのぐちゃぐちゃ感で私は嫌いじゃないけど、"なにこれ
"って人もいそう。大杉漣、伊勢谷友介、田口浩正、寺島進といった渋い個性派が脇を固め、今野浩喜、オラキオ、RYO(ORANGE RANGE)といった芸人やミュージシャンも出てきて意外なキャスティング。ある役で登場する玉城ティナちゃんも強烈だけど、わけわからん
たまにはこういう作品もいいんじゃないかしら〜
強く薦めるほどお気に入りにはならなかったけど、ヒロインのいとちゃんも可愛いし
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